東京ディズニーシーは2021年9月4日、開園から20周年を迎えた。
引き続くコロナ禍で迎えた特別な「節目」。2022年9月3日までの1年間、パークでは記念イベント『タイム・トゥ・シャイン!』が開催される。
2001年に産声をあげた東京ディズニーシーは、東京ディズニーランドと並び人気のテーマパークに成長。2023年度には新エリアの開業も控えている。
この20年の歩みを、貴重な写真とともに振り返る。
当初の計画は「海」がテーマではなかった
東京ディズニーシーがオープンしたのは、2001年9月4日。同日に東京ディズニーシー・ホテルミラコスタも開業した。
東京ディズニーシーの「冒険とイマジネーションの海」というキャッチフレーズは、今でこそおなじみのものとなっているが、1988年に発表された「第2パーク構想」で当初検討されていたのは、「海」をテーマにしたテーマパークではなかった。
計画は紆余曲折を経て、最終的に現在の東京ディズニーシーとなる。「海」をテーマにしたテーマパークは世界のディズニーリゾートの中で唯一だ。
「お酒が飲めるディズニー」大人から支持
オリエンタルランドによると、東京ディズニーシーは東京ディズニーランドと異なり、開園当初からアルコール類を販売。
これにより、「お酒が飲めるディズニー」として、子どもだけでなく大人からも支持を広げていった。
なお、東京ディズニーランドでも2020年10月から試験的にアルコール類を販売しているが、現在は新型コロナウイルスの影響で提供を中止している。
水上ショーが人気に。アトラクションも続々
1つの大きな「海」を囲むようにして、7つのテーマポートで構成されている東京ディズニーシー。昼夜に水上で行われる「ハーバーショー」は開園以来、人気コンテンツの1つとなってきた。
2004年には夜のエンターテイメントプログラム「ブラヴィッシーモ!」が公演を開始(2010年11月に終了)。同ショーはミッキーマウスの出演は序盤と終盤(セリフのみ)で、ディズニーキャラクターは一切出てこないという斬新な構成だった。
ディズニーシーはとりわけハロウィーンやクリスマス季節の人気が高い。ハロウィーンは近年の仮装人気も相まって、様々なディズニーキャラクターの仮装をして楽しむ人も増えた。
一方、クリスマスには煌びやかなイルミネーションの光が園内を包む。
かつて2003年から2006年にかけて公演された「キャンドルライト・リフレクションズ」などのプログラムも、ファンからは当時人気を集めていた。
現在、29ある東京ディズニーシーのアトラクション。この20年で続々とアトラクションを導入してきた。
開園から10周年にかけては、2005年の「レイジングスピリッツ 」を皮切りに、2006年にはタワー・オブ・テラー、2009年にタートル・トークがオープン。
開園から10年が過ぎて以降は、「トイ・ストーリー・マニア!」(2012年)や「ソアリン:ファンタスティック・フライト」(2019年)が新設され、今でも根強い人気を誇る。
ミッキーがドラムを叩いた“衝撃”
東京ディズニーシーの思い出として名前が多く挙がるのが、2006年から一定期間の休止を経て現在も続く『ビックバンドビート』というプログラムだ。
現在は、『ビックバンドビート〜ア・スペシャルトリート〜』として公演が行われている。
スウィングジャズを中心としたショーの終盤には、ミッキーマウスがドラムを叩きタップダンスを披露するというシーンがあり、このショーを目当てに訪れるリピーターも多い。
「初めて見た時にミッキーがドラムを叩く姿は衝撃でした」「来園すると必ず見たいと思うショー」などと、スタートから10年以上経った今でも強いインパクトを残している。
8番目のテーマポート、2023年度にオープンへ
20周年を迎えた東京ディズニーシーは、今後さらにエリアが拡張される。
8番目のテーマポートとなる「ファンタジースプリングス」が2023年度に開業予定となっている。
新しいテーマポートは、ディズニー映画『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ピーター・パン』を題材とした3つのエリアによって構成されている。すでに模型が公開されていて、着々とオープンに向けた準備が進んでいる。
「冒険とイマジネーションの海」の進化はこれからも続いていく。