池袋暴走事故、飯塚被告に裁判長が伝えた。判決に「納得できたら、遺族や被害者に真摯に謝って」

判決の言い渡し後、裁判長が説諭。「裁判所の認定に納得できたのであれば、被害者や遺族に自らの過失と責任を認めた上で、真摯に謝っていただきたい」と諭した。
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事故現場で実況見分に立ち会う旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(中央)=2019年6月13日、東京都豊島区
時事通信社

東京・池袋で2019年4月、車を暴走させて母子2人を死亡させ、他9人に重軽傷を負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三被告(90)の判決公判が9月2日、東京地裁(下津健司裁判長)であった。 

下津健司裁判長は、禁錮5年(求刑禁錮7年)を言い渡した。

判決の言い渡し後、下津裁判長は、飯塚被告に対して「(裁判所は)過失は明白だと判断しました」と伝えた。

続けて「裁判所の認定に納得できたのであれば、被害者や遺族に自らの過失と責任を認めた上で、真摯に謝っていただきたい」と諭し、「それが遺族や被害者が望んでいることです」と付け加えた。

飯塚被告はまっすぐ前を向いて、裁判長の言葉に耳を傾けた。