東京パラリンピック車いす陸上の佐藤友祈選手が8月29日、男子1500メートル(車いすT52)で金メダルに輝いた。
27日に出場した400メートルに続く金メダルで、2冠を達成。
佐藤選手は開幕前、国際パラリンピック委員会アンバサダー(特別親善大使)を務める香取慎吾さんとの対談で、「金」獲得を宣言していた。
その言葉通り2つの金メダルに輝き、Twitter上では「有言実行」と反響が広がっている。
佐藤選手は、NHKのインタビューでも「400メートル、1500メートルの2種目金メダルを獲得して、両種目とも世界記録、自身の記録を更新して、勝ち切りたい。そしてパラリンピックのタイトルを獲りたいと思います」と意気込みを語っていた。
1500メートル決勝では、レイモンド・マーティン選手(アメリカ)と最後の直線でデッドヒートを繰り広げ、逃げ切って優勝。
世界新記録というもうひとつの目標にこそ届かなかったが、パラリンピック記録を更新する走りだった。
400メートル決勝でもマーティン選手との一騎打ち。最後の直線に入った段階では相手にリードを許していたが、猛烈な追い上げで逆転し、金メダル。
前回リオパラリンピックで破れた相手に雪辱を果たした。
メダルのプレゼンターは香取慎吾さん
表彰式では、400メートルと1500メートルのいずれも、メダルのプレゼンターを香取慎吾さんが務めた。
佐藤さんの400メートルで金メダルを取った直後、香取さんはツイートで祝福。対談時に撮影したと思われる、佐藤選手と一緒に映った写真を投稿し、「上を向くパワーをありがとう」とつづっていた。
香取さんから金メダルを受け取った佐藤選手は28日、Twitterで本人に向けて感謝を伝えた。「ただでさえ、パラリンピックタイトル獲れただけでも感無量なのに香取くんからそのメダル受け取れて感激です!」と喜びを爆発させた。