香取慎吾さんが、8月27日に行われた東京パラリンピック陸上男子400メートルの表彰式でプレゼンターを務めた。
日本勢からは佐藤友祈選手が金メダル、上与那原寛和選手が銅メダル、アメリカのレイモンド・マーティン選手が銀メダルに輝いた。
香取さんは、新しい地図の稲垣吾郎さん、草なぎ剛さんとともに、国際パラリンピック委員会(IPC)特別親善大使を務めている。パラリンピックに出場する選手や競技の魅力を伝える活動を数年前から続け、サポートしてきた。
東京パラリンピックでも、聖火リレーにランナーとして参加した。
スーツ姿でマスクをつけ表彰式に登場した香取さん。マスク越しでも笑顔であることがわかる表情を見せた。
メダル授与では、選手一人一人に「おめでとうございます」と声をかけ、頭を下げる姿が反響を呼んでいる。突然の登場にSNSでは驚きの声が多くあがったが、「嬉しいサプライズ」「選手に敬意を払ってて素晴らしい」「ずっと応援してきたからこそ、直近で選手の笑顔が見れるのは嬉しいだろうな」などのコメントが寄せられている。
金メダルに輝いた佐藤選手は、香取さんと以前から親交があった。
朝日新聞デジタルによると、佐藤選手は、幼い頃からSMAPファンで、香取さんは「僕の憧れ」だという。「Prier ONE(プリエワン)」という佐藤選手のチーム名を名付けたのも香取さんだ。佐藤さんの「友のために祈れる人に」という名前の由来から、フランス語の「prier(祈り)」と、SMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞「Only one」の「one」を組み合わせた。
香取さんは佐藤さんに金メダルを授与する際、「おめでとう」「ありがとう」と力強く声をかけた。
佐藤選手は、2016年のリオパラリンピックで男子陸上400m、1500mで2つの銀メダルに輝いた。2010年に脊髄炎が原因で車いす生活になり、2012年から陸上競技を始めた。両種目で世界新記録保持者でもある。
東京パラリンピック決勝では、リオ金メダリストのマーティン選手と接戦を繰り広げた。中盤の加速で追い上げ、わずか0.2秒差で佐藤選手が勝利を掴んだ。