新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、もし子どもが感染した場合、どのようなことに気をつければ良いかーー。国立成育医療研究センターが自宅で看病する場合の観察のポイントや、家族が気をつけるべきことをまとめています。
■観察のポイント
国立成育医療研究センターのサイトによると、子どもがコロナに感染した場合、多くの場合は軽症だといいます。顔色や食欲、息苦しそうだったり、胸がぺこぺことへこむような呼吸になったりしていないかを観察した上で、機嫌が良く、食欲があり、顔色が普通であれば基本的には心配いらないと説明しています。
一方で、「意識がはっきりしない、機嫌が悪い、食欲が低下している、水分がとれない、顔色が悪い、息苦しそう、嘔吐を繰り返すなどの場合は担当保健所、またはかかりつけ医に早めに相談してください」と注意喚起しています。
■家族に感染を広げないためには
同センターは、東京都の「自宅療養者向けのハンドブック」に掲載している以下の8つのポイント紹介。
①部屋を分けましょう
②感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方にしましょう
③感染者・世話をする人は、お互いにマスクをつけましょう
④感染者・世話をする人は、小まめに手を洗いましょう
⑤日中はできるだけ換気をしましょう
⑥手のよく触れる共用部分をそうじ・消毒しましょう
⑦汚れたリネン、衣服を洗濯しましょう
⑧ゴミは密閉して捨てましょう
さらに、特に子どもの看病をする上で、マスクの着用や、おむつやゴミの処理のポイントをあげています。(一部抜粋)
【マスク】
・2歳未満の場合は、息が詰まる危険があるため、着用はやめる。2歳以上の場合は、部屋で1人でいる時はつける必要はないが、家族が世話をする際は、可能であれ子どもも着用する。
・子どもの症状が出てから10日間、もしくは症状が治まってから3日間のうちどちらかで、長い期間が過ぎたら外してもかまわない。
・暑い日は、マスクの着用で熱中症にならないよう、冷房を適切に使用する。
【おむつやゴミの処理】
・新型コロナウイルスは便にも排出されるため、おむつの扱いに気をつける。おむつを捨てる際にはビニール袋で二重に密閉して捨てる。おむつや使用済みのマスク、鼻をかんだティッシュを捨てたら必ず石鹸で手を洗う。
・トイレで用を足した後は、蓋を閉めて水を流す。トイレ使用後は、家庭用洗剤で掃除をし、手洗いをする。
【その他】
・子どもを抱っこしたり添い寝をしたりする時や、体を拭いたり排泄物の処理をしたりする際には、マスクをして、可能であれば使い捨てのエプロンや手袋を使う。
・タオルの使い回しを避ける。