スタジオジブリ作品「もののけ姫」が、8月13日の金曜ロードショーで放送されました。
放送中、スタジオジブリのTwitter公式アカウントが、ファンらから寄せられた作品や登場するキャラクターにまつわる質問に次々に答える企画があり、知られざる作品の裏話も明かされました。
「サンがアシタカに食べさせていたのはなんのお肉?」
「デイダラボッチは夜、何してるの?」
「モロは何年くらい生きてるの?」
ジブリ公式は何と答えたのでしょうか。一挙紹介します。
Q:サンがアシタカに食べさせていた、肉の干したような食べ物は何の動物のお肉なんでしょうか? 子どもの頃の私はよくビーフジャーキーで真似してました(笑)
A:絵コンテには「干肉」としか書いてありませんでした……。
サンを育てた犬神モロの君に関する質問もありました。
Q:作中ではモロの君が「少しは話がわかるやつが来た」などのセリフがあり、長い付き合いがあるのがわかる場面があります。モロの君と乙事主はいつどこでどのように初めて会ったのでしょうか?
A:詳しくはわかりませんが、宮崎(駿)さんはアフレコ時に、(声を担当した)美輪明宏さんに色々説明する中で、モロと乙事主は昔いい仲だったが100年前に別れたと思って演じてほしい……と話していたそうです。
Q:モロは何年くらい生きているんでしょうか?
A:300歳という設定です。ちなみに乙事主は500歳です。(年の差カップル……)
やはり人気のアシタカ。松田洋治さんがアシタカの声に抜擢された理由を尋ねる質問もありました。
Q:アシタカがジブリキャラで1番好きなのですが、キャストを松田洋治さんに決めた決め手を教えて欲しいです!
A:宮崎さん「くずれた少年を出来る役者は多いが、凛とした少年を出来るのはこの人しかいない」が大きな理由だったそうです。
アシタカファンからは、こんな率直な問いも飛び出しました。
Q:どうしてアシタカは、あんなにカッコいいんですか!
A:宮崎さんは制作中に「オレはいま一世一代の美形を描いてるんだ!」という言葉を残しています。
このツイートには10万件を超える「いいね」がつき話題に。
「王道のアシタカカッコ良いですが、私的にはコクリコ坂の風間くんと耳をすませばの聖司くんが好きです」「ハウルもいいけど、アシタカも捨てがたい」「私にとってのアシタカを、現在もずっと探しております」など、様々なコメントが寄せられています。
謎多きシシ神やデイダラボッチにまつわる疑問も。
Q:シシ神様は生と死、両方を司ってる神様ですよね。元々、そういう神様が在られるのですか?
A:シシ神についてですが、その姿は宮崎監督が奈良公園で見た鹿が発想のきっかけになっています。1994年秋にスタジオジブリは社員旅行で奈良に行っており、その時に見た印象から生まれました。
Q:シシ神から呪いを治してもらったのに、ややアザが残っているように見えるのは何故?
A:痣が薄く残っているのは、呪いが完全に消えてはないからです。宮崎さんは座談会で「今の若者たちは皆、ハッピーエンドにむしろ納得しない。痣が完全に消えたんじゃなくて、いつまた再発するかわからないものを抱えて生きていくんだというほうが、本当らしく感じていると思います。」と述べています。
Q:デイダラボッチは夜、その巨体で山を跨ぎ歩いて 何をしているのでしょうか。
A:「夜、歩き回って森を育てている。」と、宮崎さんは座談会で述べていました。
鈴木敏夫プロデューサーへの質問も紹介されました。
Q:鈴木さんが『もののけ姫』で一番印象に残っているシーンは?
A:鈴木さん「それどころじゃなかった。笑」
Q:一番作画で大変だったのはどのシーンですか?
A:1番を決めるのは困難ですが、冒頭のタタリ神の襲撃シーンは、CG使用の数カットを除きすべて手書きでタタリ神のヘビのような触手を描いていて、2分10秒に1年7カ月かかっています。
スタジオジブリ作品の金曜ロードショーでの放送は3週連続で、20日は「猫の恩返し」、27日は「風立ちぬ」がいずれも午後9時から放送されます。