菅原小春さん、どんな人? 『おかえりモネ』で車いすマラソン選手・鮫島役。世界で認められたダンサー

NHK朝ドラ『おかえりモネ』で、車いすマラソン選手・鮫島祐希を演じている菅原小春(すがわら こはる)さん。大河ドラマ『いだてん』に続いてのスポーツ選手役に、注目が集まっている。
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菅原小春さん(2017年)
時事通信社

NHKの朝ドラ『おかえりモネ』で、車いすマラソン選手・鮫島祐希(さめじま ゆうき)を演じている菅原小春(すがわら こはる)さん。

ダンサー、振付師としてのキャリアを持つ菅原さんは、2019年放送の大河ドラマ『いだてん』では、日本人女性初のメダリスト役を演じており、再びのスポーツ選手役に、注目が集まっている。

 

K-POPなどの振付師としても人気

菅原小春さんは、1992年千葉県生まれ。アメリカなどでダンスの修行をし、10代の頃から様々なダンスコンテストで優勝してきた。

米津玄師さん、三浦大知さん、少女時代、SHINeeなど国内外の有名アーティストの振付師やダンサーとして活躍しており、世界的にその実力が認められている。2018年末の『NHK紅白歌合戦』に米津さんが初登場した際には、菅原さんと共演し、ともにパフォーマンスを披露した。

2019年には、アメリカの経済誌『フォーブス』の、世界に影響を与えるアジアの30歳以下の人々を30人紹介する特集に選出された、数少ない日本人となった。

 

2019年放送の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』で、演技に初挑戦。日本人女性初のメダリストである陸上選手・人見絹枝を演じ、その高い表現力で話題を呼んだ。

今後は、舞台『千と千尋の神隠し』で、同じくダンサーの辻󠄀本知彦さんとWキャストでカオナシ役を演じることも決定している。

プライベートでは、2年前に高知のよさこい祭りに参加したことをきっかけに、2021年の夏から、東京との二拠点生活を始めたと、高知新聞の取材で明かしている。 

 

演じるのは、車いすマラソン選手・鮫島。どんな役?

清原果耶さんが主人公・永浦百音(ながうら ももね)を演じる朝ドラ『おかえりモネ』。

宮城県気仙沼湾沖の自然豊かな島で暮らしていた百音が、気象予報士という仕事を通して様々なかたちで「天気」と向き合い、成長していく物語だ。

菅原さんが演じるのは、車いすマラソンの選手・鮫島祐希。様々な大会で優勝してきたが、数年前の世界的な大会の選考会で、天気を読み間違えたために熱中症にかかり、代表を逃すという苦い過去を持つ。

次の大会への出場を目指し、正しい気象情報や競技のサポートを求めて、百音の上司・朝岡(西島秀俊さん)らを頼って、気象情報会社「ウェザーエキスパーツ」へとやってくる。百音は「チーム・サメジマ」の一員として、鮫島をサポートする。

菅原さん演じる鮫島は、大阪弁で話す、インパクトのある個性的なキャラクター。懸命に競技に挑む姿が、視聴者からも人気だ。

菅原さんは、車いすマラソンの選手を演じるにあたり、自主練として、「車いすでNHKから家まで帰ったこともある」と明かしている。その経験を経て、「周囲からの視線も感じますし、整備されていない道路は動きづらいし、腕だけの力で進むのは本当に大変なんだと実感」したと話している。