史上初のコロナ禍で開催される東京オリンピックは、感染予防対策として、競技中などを除いて大会中のマスク着用などが義務付けられている。
コロナ禍のオリンピックを見事に表したアート作品が、オリンピックの開幕に合わせてInstagram上で公開されている。
作者はミニチュア写真家の田中達也さん。
マスクをさまざまなものに見立てて、オリンピック競技を表現している。
例えば水泳。
マスクは淡い水色に塗られ、その端っこに置かれた1〜5の数字が書かれた台の上には、ミニチュアの競泳選手たちが構えている。不織布マスクの折り目がちょうどコースの区切りになり、マスクのプールが出来上がっている。
続いて陸上。
今度は緑色に塗られたマスクが陸上トラックに変貌。折り目のレーンに1〜5の数字と、選手のミニチュアが置かれ、スタート前のトラック競技を再現している。
他にも、マスクをネットに見立てたバレーボールや、耳ひもを棒に見立てた棒高跳びといった作品も並んでいる。
田中さんは作品のコンセプトについて、コロナ渦の開催を踏まえて「感染対策も気をつけて過ごそうという意味を込めて、観客の賑わいは入れず、あえてシンプルに表現するためマスクだけをモチーフに使用し表現しました」 とハフポスト日本版にコメントを寄せた。
「コロナ禍の象徴でもあるマスクを見て、この作品を思い出してもらい、少しでも楽しく過ごしていただけたらと思います」と期待している。
田中さんは、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアートを毎日ネット上で発表している。現在、全国各地で展覧会「MINIATURE LIFE展 田中達也見立ての世界」も実施している。