7月16日、東京・渋谷区の空に出現した「巨大な顔」が、ネット上で話題になっている。東京オリンピック・パラリンピックの開催にともない東京都などが企画したアートプロジェクトの一環で、実在する人の顔を再現したという。
この奇妙な光景に、ホラー漫画家・伊藤潤二さんの作品「首吊り気球」を思い起こす人が続出。Twitterでは「首吊り気球」がトレンド入りした。
反響を受け、朝日新聞出版が運営する電子コミックサイト「ソノラマプラス」は期間限定で作品を無料公開することを発表した。伊藤さんが無料掲載を快諾したという。
巨大な人の顔...どんなアート作品なのか
東京の空に出現したのは、現代アートチーム『目[me´]』が制作した作品《まさゆめ》。
気球のような巨大な人の顔が空を浮かぶプロジェクトで、顔の大きさはおおよそビル6〜7階分という。
アートチームのメンバーが中学生の頃に見た夢から着想を得たという。
奇妙で、少し怖い。『首吊り気球』を思い出す人も
渋谷区に巨大アートが出現すると、Twitterに写真や投稿が相次いだ。T.M.Revolutionの西川貴教さんも目撃者となったようで、自身のTwitterで「女型の巨人いるんですけど...」と投稿した。
驚くような光景だが、Twitter上では、ホラー漫画家・伊藤潤二さんの短編作品「首吊り気球」を思い出す人が相次いだ。
「首吊り気球」は、アイドルが首を吊って亡くなった事件をきっかけに謎の「幽霊」があらわれ、人々を恐怖に陥らせる、というホラー漫画だ。
話題になったことを受け、電子コミックサイト「ソノラマプラス」は7月16日〜18日までの期間限定で作品を無料公開することを発表した。「自分の顔をした気球が襲ってくるトラウマ級の名作、是非この機会に」とツイートしている。
作品は、「ソノラマプラス」で7月18日まで読むことができる。
▼東京の空に出現した「まさゆめ」のライブ映像