アフリカの原野から透明の鉱石が見つかり、ダイヤモンドではないかと一獲千金を夢見る人たちが大挙して押し寄せる騒ぎになっている。
ロイター通信などによると、1000人以上が押し寄せているのは南アフリカ東部の村クワラチ(KwaHlathi)の郊外。
2021年6月、村人が原野で正体不明の透明の鉱石を掘り当てたという話が広まると、「ダイヤモンドではないか」とうわさを呼び、大金を得ようという人たちが採掘道具を手に集まり始めた。
見つかった鉱石は、ダイヤモンドよりずっと価格の低い水晶の類いではないかとの指摘もあるが、もしダイヤモンドが含まれていれば、大金に化ける可能性がある。
現地では鉱石を一つ100~300ランド(約800~2400円)で売り始めた人もいるという。
英BBCは、「本物のダイヤなら私も家族も救われる。誰もが経済的な安定を求めている」という採掘にきた人の声を伝えている。
南ア政府は、鉱石を詳しく調べるため地質学や鉱山の専門家を派遣すると発表した。
地元政府は、大勢の人が密集して新型コロナの感染が広まるのをおそれて人々に現場を立ち去るよう求めているが、高い失業率に苦しみ、経済的に困窮する現地の人々は、一獲千金の夢を追い求めて採掘を続けている。
【UPDATE 6/24/13:30】
南アフリカ政府は、東部の村クワラチ郊外で見つかった鉱石について、鑑定の結果、ダイヤモンドではなく石英の結晶だったと発表した。