香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)さんが6月12日に出所すると、香港有力紙・明報(電子版)が報道した。
周さんは2019年6月に、当時の「逃亡犯条例」改正案に反対するために実施された湾仔の警察本部を包囲するデモに参加し、デモ参加者を扇動した罪などに問われ、2020年12月に禁錮10カ月の有罪判決を言い渡されていた。
この時、同じく民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)さんと林朗彦(アイバン・ラム)さんもそれぞれ禁錮13.5カ月、禁錮7カ月とされていた。
周さんは模範囚のため、6月に出所するという観測があった。
2021年2月には、自身の公式フェイスブックに「刑務所での生活は心身ともに辛いので、6月に出所したらしばらく休みたいです」などと管理人を通じてメッセージを寄せていた。
明報によると、周さんは重大事件の囚人が入るとされる大欖(たいらん)女子懲教所で服役している。「明日(12日)刑期を満了し出所する」としている。
周さんはこれとは別に、2020年8月に国家安全維持法の疑いでも逮捕されているが、起訴はされていない。