「まさかとまさかとまさかです」と一穂ミチさん。芥川賞と直木賞の候補決定、今年の顔ぶれは?

それぞれ候補者5人のうち3人が初めて候補に選ばれた。

日本文学振興会は6月11日、第165回芥川賞と直木賞の候補作品を発表した。選考委員会は7月14日に東京都内で開かれる。

 

芥川賞は候補者5人のうち石沢麻依さん、くどうれいんさん、高瀬隼子さんの3人が初めての候補に選ばれた。千葉雅也さん、李琴峰さんはそれぞれ2度目の候補となった。

直木賞も5人のうち一穂ミチさん、佐藤究さん、砂原浩太朗さんの3人が初の候補に。呉勝浩さんが2度目、澤田瞳子さんが5度目の候補に選ばれた。 

初の候補となった一穂ミチさんはツイッターで「人生には三つの坂があります、まさかとまさかとまさかです……」と喜びの声を投稿した。 

 

第165回芥川賞・直木賞の候補作は以下の通り。

〈芥川賞〉

石沢麻依「貝に続く場所にて」

くどうれいん「氷柱の声」

高瀬隼子「水たまりで息をする」

千葉雅也「オーバーヒート」

李琴峰「彼岸花が咲く島」

 

〈直木賞〉

一穂ミチ「スモールワールズ」

呉勝浩「おれたちの歌をうたえ」

佐藤究「テスカトリポカ」

澤田瞳子「星落ちて、なお」

砂原浩太朗「高瀬庄左衛門御留書」