魚介類アレルギーの人「セミ食べちゃダメ」 米食品医薬品局が出した“警告”の理由

海外では「珍味」として食されることもあるセミ。でも特定の人にとっては、危険になりかねないようです。
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アメリカ東海岸などでは、17年ゼミが大量発生しています
Pochva Illustration via Getty Images

気温が高くなり、そろそろセミがやってくる季節ですね。

アメリカ食品医薬品局(FDA)が日本時間の6月3日、セミに関する「警告」をツイートし、話題を呼んでいます。

<そうなんです!これはお伝えしなければいけません!

魚介類のアレルギーがある人は、セミを食べないでください。この昆虫は、エビやロブスターの親戚関係にあるからです>

アメリカの東海岸や中西部では、17年かかって地上に現れる「17年ゼミ」が大量発生しています。半透明の羽と赤い目が特徴です。

ネット上では、セミを使ったクッキーやチョコ、天ぷら、寿司などのレシピが次々に公開され、サクサクの食感を楽しめる珍しいグルメとして紹介されています。

FDAの公式サイトによると、魚と(エビ、カニなどの)甲殻類は、牛乳、卵、木の実、ピーナッツ、小麦、大豆と並んで、食品パッケージに表示が義務付けられている8大アレルゲンに含まれています。

なぜ魚介類のアレルギーのある人は、セミを食べてはいけないのでしょうか?

国連食糧農業機関(FAO)の報告書によると、昆虫食のアレルギーについてはさらなる研究が必要といいます。

報告書では、昆虫と甲殻類は同じ節足動物のグループに属すると説明。「特に甲殻類のアレルギーがある人は、アレルゲンの交差反応性によって、食用昆虫にアレルギー反応を起こす可能性がある」と指摘しています。

栄養価の高さなどから注目を集めている昆虫食ですが、魚介類のアレルギーがある人は念のためご注意を。