漫画の海賊版サイト「漫画村」の元運営者とされ、著作権法違反と組織犯罪処罰法違反に問われた星野路実被告の判決が6月2日、福岡地裁であった。
地裁(神原浩裁判長)は、懲役3年、罰金1000万円、追徴金約6257万円(求刑懲役4年6カ月、罰金1000万円、追徴金約6257万円)の判決を言い渡した。報道各社が報じた。
この判決を受け、大手出版社の講談社が公式サイトでコメントを発表。
「首謀者かつ運営の中心にいたと目される星野被告に実刑判決が出たことは、当然の結果と考えます」とし、今後も海賊版の撲滅に向け、刑事告訴、民事訴訟の提起などの対策を進める考えを明らかにした。
講談社のコメント全文
「漫画村」は2016年の開設以降、2017年から2018年にかけてユーザーの莫大なアクセス数をベースに、巨額の不正な利益を得たサイトです。その首謀者かつ運営の中心にいたと目される星野被告に実刑判決が出たことは、当然の結果と考えます。
漫画を中心とした海賊版の被害は、3年前の「漫画村」閉鎖以降も深刻なものです。依然として著作者の利益を不当に侵害しつづけています。
講談社はこれまで通り、刑事告訴、民事訴訟の提起を含めて、さまざまな対策を進めて海賊版の撲滅に向けて努力してまいります。
みなさまのご理解とご協力のほどなにとぞよろしくお願いいたします。