メジャーリーグで2度とお目にかかれないような珍プレーが飛び出した。
日本時間の5月28日、PNCパーク(ピッツバーグ)で行われたカブス対パイレーツ戦のことだ。3回表、1点をリードするカブスは2アウト2塁と追加点のチャンス。ここで「魔術師」の異名をとるハビアー・バイエズが打席に立つ。
高めの速球を振り抜くと、打球はサード正面。1塁送球がややそれたが、タイミング的には楽々アウト。チェンジのはずだった。
しかしバイエズは、そろりそろりとホーム方向へ逃走。これを見た一塁手のウィル・クレイグは何を思ったか、バイエズを追いかけ始める。クレイグは余裕なのかゆったりと走るが、なんとその隙をついて2塁走者のウィルソン・コントレラスがヘッドスライディングでホーム生還を果たしたのだ。
さらに、ホームから一塁への送球が逸れ、バイエズは2塁に到達した。
もちろんこの状況では、バイエズにタッチしても良いが、クレイグが一塁ベースを踏めば良かっただけの話。まさに棚からぼたもちの追加点にカブスベンチは大喜び。結局、5対3でゲームをものにした。
MLBジャパンによると、パイレーツ先発のタイラー・アンダーソンは「フィールドにいる8人が一塁を踏めと叫ぶべきだった」と悔しがったそうだ。