中国・河南省でサーカス団が飼育していたアムールトラ2頭が飼育員を襲い、檻から脱走する事件があった。飼育員は死亡し、トラはいずれも射殺された。
その後の調べで、サーカス団はトラの飼育に必要だった許可を持っていなかったことがわかり、批判を呼んでいる。
河南省淅川県の発表によると、5月25日、飼育員がアムールトラに餌をあげようとしたところ襲われ、2頭が鉄製の檻から脱走した。飼育員は病院に運ばれたが死亡した。地元当局は警察などと連携し、エサなどで捕獲を試みたがうまくいかず、午後になって2頭を射殺した。
国営放送・CCTVによると、アムールトラは淅川県に来ていたサーカス団が飼育していた。しかしその後の調べで、飼育に必要な許可を得ていないことがわかった。この事態に現地のSNSでは「人が犠牲になって初めて問題が発覚するのか」「サーカス団の動物パフォーマンスごと廃止すべきだ」といった批判的な意見が相次いでいる。