米メジャーリーグの名門ロサンゼルス・ドジャースの4番打者のある行動が感動を呼んでいる。
選手の名は、アルバート・プホルス選手。背番号は「55」だ。
日本時間5月23日にサンフランシスコで行われた試合では、8回に追加点となるタイムリーヒットを放ちチームに勝利を呼び込んだ。
だが、野球ファンの心を動かしたのは、ベンチに戻った直後の行動だった。
感動を呼んだ突然のサプライズ
プホルス選手はタイムリーヒットを放つと代走を送られ、ベンチへと戻ってきた。すると彼はすぐさま、ドジャースのベンチのすぐ横の席で観戦していた1人の少年と拳を突き合わせてグータッチした。
この少年、ドジャースのチームTシャツに「LA」と入った帽子を被っている。おそらくドジャースのファンなのだろう。
少年はすでに喜んでいたのだが、次の瞬間、プホルス選手はバットを少年にプレゼントしたのだ。
この突然の“サプライズ”に少年からは笑みがこぼれ、喜びを噛みしめるように笑顔でバットを握りしめていた。
ドジャースの公式Twitterはこの様子をおさめた動画を投稿。「Albert Pujols is the best.(アルバート・プホルスは最高の選手だ)」などと添えた。
MLB公式サイトも最大限の賞賛
このプホルス選手による少年へのサプライズをMLBは公式サイトで取り上げた。
「Here’s another reason baseball is the best. (ここに、野球が最高だと言われるもう1つの理由がある)」などと、プポルス選手の行動を賞賛していた。
このプホルス選手、2001年からメジャーでプレーし今シーズンで21年目のベテラン。今シーズン途中にエンゼルスからドジャースに移籍した。
現在41歳。長年にわたって活躍すること自体、簡単なことではないメジャーリーグの舞台で野球ファンから愛される理由は、プレーだけではなくファンを大切にする気持ちがあるからなのかもしれない。