『ドキュメント・オブ・稲村ジェーン』も復活 特典DISCに収録決定
ミュージシャン・桑田佳祐が監督・音楽を担当し、1990年に公開され、大ヒットした映画『稲村ジェーン』。翌年(91年)にレーザーディスク、VHSとして発売されて以降、映画館だけでなくテレビ・インターネットも含めて、現在は観ることがほぼ不可能になってしまっていた伝説の作品が、30年の時を経てBlu-ray&DVD化され、サザンオールスターズのデビュー43周年記念日となる2021年6月25日に発売される。その完全生産限定版(30周年コンプリートエディション)/通常版共通で収録される特典DISC(DVD)の内容が明らかになった。
大きな目玉は「ドキュメント・オブ・稲村ジェーン(2021 Ed.)」。これは、1990年の映画公開直後にレーザーディスク、VHSとして単体でパッケージ化されたドキュメント映像作品『ドキュメント・オブ・稲村ジェーン』のこと。
スタッフ陣による打ち合わせ風景から、キャストのオーディション、リハーサルの様子に加え、監督の桑田を中心に行われる撮影の裏側、そして、映画を彩る楽曲のレコーディング風景まで、『稲村ジェーン』製作の全貌を記録した貴重な映像が約1時間にわたって収録されたもので、今回、2021年エディット版として収録されることが決定した。
実は、4月22日放送のレギュラーラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』にて、桑田自身が「ドキュメント映像もあるんですけど…あ、これは言っちゃいけなかった(笑)」と“ポロリ”していて、ファンの間では話題となっていたのだが、今回ついに正式に発表となった。
さらにこの特典DISCには、当時映画館やテレビで流れていた映像そのままの「劇場予告」「TV CM」、そして映画本編のレーザーディスクとVHSが当時リリースされるにあたり、“おまけ”として収録されていた撮影中のキャストやスタッフの素顔が映し出される映像「Scrapbook(メイキング)」も収録されることが明らかになった。
この特典DISCは当時の雰囲気を含めて楽しんでもらうべく、映像の質感や4:3の画面比率も全てそのまま生かしてDVDに収録される。今回初めて観る人には新鮮に、公開当時に映画を観たという人には、その時の記憶を鮮やかに思い出させてくれる特典映像と本編を見れば、より『稲村ジェーン』の世界や物語に深くひき込まれること間違いなしだ。
さらに24日(月)放送のフジテレビ『めざましテレビ』では、この『稲村ジェーン』のドキュメンタリー映像について特集される予定。
また、完全生産限定版(30周年コンプリートエディション)のパッケージデザインも公開された。特典として同梱される「スペシャルフォトブック」の内容も一部解禁となり、「ダイハツ“ミゼット”1/50スケールミニチュアモデル(稲村ジェーン オリジナルカラーver.)」は専用BOXに入るなど、“コンプリートエディション”という名の通り、ファンにはたまらないスペシャルな仕様となっている。
■映画『稲村ジェーン』ストーリー
いつも、なにか、ものたりなかった。若者たちはいつの時代も退屈な日常の中で生きている。
夏の終わりのある朝、ロングボードをミゼットに積んでヒロシ(加勢大周)が稲村ヶ崎に帰ってきた。ヒロシを待ち受けていたのは、伊勢佐木町のチンピラ、カッチャン(的場浩司)。ボスの骨董壺を横流ししたラテン・バンドのリーダー、マサシ(金山一彦)を追っていると言う。そんな所へ、横須賀の波子(清水美砂)という飛び切りイイ女が現れる。
奔放で情熱的な小さな台風、波子を中心にヒロシ、マサシ、カッチャンに奇妙な友情が生まれ始めた頃、稲村ヶ崎に台風が近づいていた。
■キャスト
加勢大周 金山一彦 的場浩司 清水美砂
尾美としのり 古本新之輔 泉谷しげる TOMMY SNYDER PANTA
伊武雅刀 下元史朗 伊佐山ひろ子 設楽りさ子 原由子
伊東四朗 草刈正雄
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