トヨタ自動車は5月12日、2021年3月期決算説明会を開いた。
トヨタは国際オリンピック委員会(IOC)などと最高位のスポンサー契約を結んでいる「ワールドワイドオリンピックパートナー」であり、質疑応答では東京オリンピックについての質問がでた。
執行役員の長田准氏は「国民の一部の方の不満がアスリートの皆さんに向けられている状況、ここについてはスポンサーとして大変本当に心を痛めております」などと回答した。
「スポンサーとして大変本当に心を痛めております」
記者からの「オリンピックのトップスポンサーとして、新型コロナがおさまらない中でのオリンピックの開催をどう考えているのか」という質問に対し、長田氏は「参加をいただく全てのアスリートの方、応援される国民のみなさまが、安全で安心した環境でいらっしゃるということが、私どもとしては、オリンピックの精神の大前提と捉えております」とした。
その上で、こう答えた。
「TOYOTAは心からスポーツを愛しておりますし、スポーツに人生を捧げるアスリートのみなさまには、本当に心から応援してやみません。ただし現在、医療の不安からだと思いますけれども、国民の一部の方の不満がアスリートの皆さんに向けられている状況、ここについてはスポンサーとして大変本当に心を痛めておりますし、どうすればよいのか、日々思い悩んでいるというのが、私どもの正直なところでございます」
「我々としては、全てのアスリート、国民のみなさまが、安心して東京大会を迎えられることを切に望んでいるのが、今の正直な心境でございます」