体のラインが目立たないオーバーサイズの服が印象的だったビリー・アイリッシュ。「ボディポジティブ」のアイコンとしても支持を集めるアイリッシュが、「British Vogue」6月号で表紙を飾り、これまでと全く異なるファッションスタイルを披露しました。
アイリッシュは、GUCCIのピンク色のコルセットと、ランジェリーブランド「Agent Provocateur」のスカートを身にまとって表紙に登場。体のラインが分かる服装で、これまでのイメージを一新する装いが話題を呼んでいます。
アイリッシュは過去に、音楽業界における女性の身体の客体化をめぐる論争を引き起こしてきました。
2019年に公開されたファッション誌ELLEのインタビューでは、自身の胸元に注目を集めないためにオーバーサイズの服を着ている、と明かしていました。
過去には「服の下が見えなければ、誰も意見を言えないでしょ?」「痩せてるとか太ってるとか、知らなければ誰も何も言ってこない」と語り、反響を呼びました。
一方で、アイリッシュは自身と異なるテイストのファッションを否定しているわけではない、とも強調していました。
「似合ってるとあなたが感じるなら...」
これまでの路線から一変した新しいファッションに対し、アイリッシュは
「あなたがボディポジティブについて語るなら、なぜコルセットを着るの?なぜありのままの自分の体を見せないの?」といった批判が寄せられることを想定して、「自分に関することは、やりたいことはなんでもできるんです」と反論しました。
アイリッシュは、人生の今の時期にとって「私自身の気分が良くなること」に焦点を当てることが大切だと話しました。
「他の人が『大きすぎる』と思うような服をあなたが着たいと思うなら、そんなのどうだっていい。似合ってるとあなたが感じるなら、似合ってるんです」
アイリッシュは自身のインスタグラムで、撮影した写真をシェアしました。
「これらの写真をとても気に入っていて、撮影も最高だった。どんなことでも、あなたがやりたいことをして。それ以外のことはどうだっていい」と投稿しています。
3月に発表されたグラミー賞で、アイリッシュは年間最優秀レコード賞を2年連続で受賞しました。根もとはネオングリーン、毛先は黒というトレードマークだったヘアカラーを一変し、ブロンドヘアーにしていました。
自身の従来のイメージや「枠」に捉われることなく、アーティストとしても進化を続けるアイリッシュ。
装いが変わったとしても、「着たい服を好きに着ているだけ」という考えは一貫しているようです。
British Vogueのインタビューでも、次のように語りました。
「あなたが肌を見せたいと思ったら、突然あなたは偽善者とみなされる。軽くてだらしない女、という風になる。そう見られたとしても、私は自分を誇りに思います。私や女の子たちはみんなだらしない女ということになるし、そんなのどうだっていい。良い方向に転換して、力をつけましょう。体や肌を見せるか見せないかで、あなたへの敬意が奪われるべきではない」
(この記事は、ハフポストUS版を翻訳・編集しています)