平日は広告会社で働き、週末は世界中を旅する「リーマントラベラー」、東松寛文さん。
これまで約70カ国を訪れ、『地球の歩き方』から旅のプロにも選出されたほか、著書『サラリーマン2.0 週末だけで世界一周』(河出書房新社)を出版するなど、従来の会社員の枠に当てはまらない活動が注目されている。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、いまは自由に旅行することは難しくなってしまった。そんな中、東松さんは、自身が主宰していたオンラインサロン「リーマントラベルサロン」を「大人の秘密基地」としてリニューアル。
旅ができなくても、世の中に楽しいことはごまんとある、と言わんばかりに精力的に活動している。「僕は変わらず全力疾走しています」という東松さんに、現在の活動を聞いた。
好きなこと、やりたいことを気兼ねなくシェアできる“大人の秘密基地”
東松さんは2019年から、旅好きな人が集まる「リーマントラベルサロン」を主宰し、サロンメンバーと行く海外ツアーやオフラインの会合などを行ってきた。
「リーマントラベラーの僕が主宰するオンラインサロンというと、会社員じゃないと入会できないと思われてしまうのですが、メンバーは長野県のりんご農家の方からお寺の住職まで様々です。年代は大学生から50代まで、男女比では女性が約6割と多く、日本各地だけでなくオーストラリアからも参加してくださっています」と東松さん。
コロナ禍でリアルの場での活動ができなくなった影響もあり、2021年1月には、“好きでつながる、好きを広げる、夢をかなえる”をテーマにサロンをリニューアル。メンバー発の企画を立ち上げたり、発信力やプロデュース力を身に着けるスキルアップセミナーを開催したり、旅以外にも活動の枠を広げた。
「旅好きが集まると渡航した国の多さを競ったり、旅の知識の豊富さを披露してマウンティングしたりということが起こりがちですが、このサロンで伝えたいのはそういうことではありません。
僕は世界を旅して色々な生き方の人たちと出会い、考えが広がりました。その結果、『リーマントラベラー』としての今があります」
「生き方には様々な選択肢があることを、旅を通して伝えたいですし、自分らしく生きられる社会を作っていきたいというのが僕の夢です。でも、そういう熱い話、夢ややりたいことを本音で語り合える場所ってなかなかないんですよね。SNSで真面目な発信をすると暑苦しいというか、許されないような雰囲気があって」
そんな本音や趣味、好きなことを『好きです!』と語り合える場所をクローズドで作ろうと立ち上げたのが、この『リーマントラベルサロン』だった。サブタイトルを『大人の秘密基地』にしたのは、大人が青春を駆け抜けてもいいんだと思える場所にしたかったからだという。
「夢ややりたいことがあるメンバーの背中を押したいと思っているので、僕が今やりたいことをサロン内でより濃密に発信しています」
好評「週末日本旅Map」全国1500カ所以上のおすすめスポット
リアルで人と会えない今、「リーマントラベルサロン」では毎月のオンライン定例会や、サロンメンバーが撮影した画像を採用した卓上カレンダー制作、リレー形式のコラムをnoteで連載するなどの活動を行なっている。
中でも好評なのが、日本全国1500カ所以上のおすすめスポットをまとめた「週末日本旅Map」だ。
「サロンメンバーが実際に行って良かったところに限定して、Googleの共有マップにピンを立ててもらっています。しばらくは世界旅行ができないと思うので、まずは日本を楽しもうとのテーマでマップを作ったらすごくいいものができました」
「北海道旅行をしたときにマップを頼りにプランを決めたのですが、このサロンならではのオリジナルの旅ができました。本当にいいと思ったものしかマップに載せていないので、ガイドブックより信憑性があると自信を持っています」
そのほか、発信力と自己プロデュース力を学べる講義やワークショップを月1回開催するなど、好きなことを通してスキルアップできるコンテンツも展開中だ。
「こんなときだからこそ、オンラインで繋がって楽しい時間を!」
「サロンでは、一般公開のSNSでは発信できない僕の頭の中を公開するミーティングみたいなことをしています。やりたいこと、今考えていること、今後の方向性などを思いついたらメンバーにZoomでシェアしているんです。突然ミーティングを開催してもメンバーが集まってくれるので、熱量が一番高い僕を体験できるという点では鮮度が高いかもしれません」
『リーマントラベルサロン』は随時、新規会員を募集している。
「旅好きな人や旅行に行けなくてつらい人はもちろん、何かを始めたい人も大歓迎です。この状況にも関わらず、僕は全力疾走中なのでコロナ疲れしている人も元気になれると思います。こんなときだからこそ、オンラインで繋がって楽しい時間を過ごしましょう!」
詳細はこちら。(岡本英子)