JTBなど3社は、仮想空間上に作ったバーチャルな日本を世界中の人が楽しめる「バーチャル・ジャパン・プラットフォーム」事業を開始すると4月7日に発表した。
しかし、公式YouTubeチャンネルで公開した動画で紹介したプラットフォームのグラフィックが初代プレイステーションやセガサターンのようだとネット上で話題になっている。
脚や表情は動かない牛のナビゲーター、カクカクとしたプレイヤー…
コロナ禍でリアルな人流が制限される中、この事業ではバーチャル上で交流や商流を創出するとし、観光産業や地域の活性化を目指す。さらに、このプラットフォームでの体験を新型コロナ収束後の日本への訪問にも繋げる狙いもある。
ただ、4月7日に公開された動画で公開されたプラットフォームは、初代プレイステーションなどを楽しんだ世代にとっては非常に懐かしいグラフィックで展開されているのだ。
登場するナビゲーターの牛は脚や表情が動かず3Dではなく紙人形のようだったり、花畑が平面的だったり、プレイヤー自体もカクカクとした作りになっていたり…。東京駅の周りにもほとんどビルがなく、現在の様子とは大きく異なっている。
30秒ほどプラットフォームの映像が流れた後、動画に登場するJTBの代表取締役社長執行役員山北栄二郎氏は「象徴的な1シーン」と説明している。
4月末から段階的にユーザー登録を開始。まずはアジア地域の日本ファン125万人の会員からユーザー化を図るという。
この動画のコメント欄には、「これ、セガサターンでプレイした」「ほんとにps1」などとノスタルジックな気持ちをかき立てられたという声が上がっているほか、世界への発信を謳っていることもあり「誰も止められなかったのか」「本当に悲しくなった…」など厳しいコメントも多数上がっている。
バーチャル・ジャパン・プラットフォーム【JTB公式 official】