テレビなどで活躍中のお笑いトリオ・3時のヒロインの福田麻貴さんが、自身のTwitterで容姿に言及するネタを「捨てることにした」と表明し、反響が広がっています。
「容姿に言及するネタを捨てることにしました!」
3時のヒロインは、4月7日放送のお笑い番組『エンタの神様』(日本テレビ系)に出演しネタを披露。その際、福田さんの容姿について、「2年ぬか床につけたあいみょんみたいな顔」と表現したり、「ブスです」などと言及する場面がありました。
福田さんは放送後の4月8日、Twitterを投稿。
「今度改めて詳しく書きます」と前置きした上で、「この数週間で容姿ネタに関してじっくり考える機会が何度かあって、私達は容姿に言及するネタを捨てることにしました!」と表明しました。
『エンタの神様』では容姿ネタを披露してましたが、「エンタはそう決める前に収録したもの」と説明。また、「別番組で5月にもう一本そのようなネタが放送されますが、以降は作りません」と宣言しています。
ツイートは、2000件以上の「いいね」が付くなど反響を呼び、「勇気ある決断」「麻貴さんの意志を尊重します」と賛同するリプライが相次ぎました。
一方でリプライの中には、「容姿の笑いをしないというのは不可能では」と投げかけるコメントもあります。
「自分の意思で考えたことです」
このツイートがニュースサイトで取り上げられると、福田さんは再度Twitterを更新。
「エンタがきっかけでやめることにしたみたいに書かれてるけど、きっかけはエンタではありません!」と否定しました。また、批判を受けて容姿ネタの封印を決めたわけでもないとつづり、「先月自分の意思で考えたことです」と強調しています。
容姿ネタをやらないと決めた理由については、コラムに詳しくつづったといい、「(コラムが)公開されたらまた告知します」と呼びかけました。
「容姿いじり」をしない。表明する芸人は他にも
お笑いの世界では、「ブサイクいじり」や「容姿いじり」は主流の笑いの一つです。吉本興業は2019年、「男前芸人」と「ブサイク芸人」を決めるランキングを実施しています。
「自虐ネタ」か他者からの評価かにかかわらず、多くの芸人が、容姿をネタにして笑いをとってきました。
特に女性芸人は容姿や恋愛経験などをネタにされる機会も多く、近年は「時代にそぐわない」などと批判的な声も上がっています。
そんな中、容姿いじりをしないことを表明する芸人も増えてきています。
尼神インターの誠子さんはYahoo!ニュース特集編集部の取材に対し、「容姿をいじるネタはやめました。(相方の)渚が私をたたくこともないし、ブスって直接言うことも、もうないです」と宣言しています。
また、EXITの兼近大樹さんは、以前ハフポスト日本版のTwitterライブ番組に出演した際、「過激が面白い時代が終わっているのかなって。(中略)バチーン(と叩いたり)とか、ブスいじりとかは、やっぱり廃れていっちゃうのかな」と話していました。