7年間逃亡生活を続けていたイタリアのマフィアが、料理の腕前をYouTube上で披露したことをきっかけに、逮捕された。BBCなど複数の海外メディアが伝えた。
逮捕されたのは、イタリアのマフィア組織「ンドランゲタ」のメンバーとされる男性。
男性はドミニカ共和国のボカ・チカという町で生活しており、イタリア料理を披露する様子をYouTubeにアップロードしていた。顔は隠していたものの、特徴的なタトゥーが見えていたため特定されたという。
BBCによると、3月23日にドミニカ共和国で逮捕され、イタリアに送還された。男性は2014年にンドランゲタ一派のためにオランダにコカインを密輸した疑いで指名手配されていた。
ンドランゲタはヨーロッパに流入するコカインをコントロールしているため世界で最も強力な犯罪組織と考えられるとガーディアンは説明。イタリア最大のマフィア組織として世界各地に勢力を広げているという。
ユーロニュースによると、イタリア当局はンドランゲタによる犯罪行為は国際的な脅威だとして、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール) とともに、対抗するための作戦を始めた。
また、イタリアでは1月、史上最大規模の組織犯罪裁判が開始。500人以上が殺人、麻薬密売、恐喝、マネーロンダリングなどの罪に問われており、少なくとも1年間の審理が予定されているという。