2011年サッカー女子W杯優勝メンバー「なでしこジャパン」の一員として、3月25日にスタートする聖火リレーの第一走者を務める予定だった澤穂希さんが、体調不良で辞退することが明らかになった。
「なでしこジャパン」の佐々木則夫元監督が24日、組織委員会が開いた会見で明らかにした。
佐々木さんは会見で「残念なことがある」と切り出した後、「澤選手が2、3カ月前から三半規管、コンディションを崩している」と説明。
「彼女も参加したいという思いで準備していたが、どうも調子がまだよくない」と述べ、澤さんから昨日電話で参加を断念することを伝えられたという。
佐々木さんは「三半規管が不調だと、歩いたり走ったりすると方向がぶれてしまうという傾向がある」と症状を説明。
2012年ロンドンオリンピックのキャンプ中にも、澤さんに同様の症状があったことに触れ「(当時)活動ができなかったという記憶があります」と付け加えた。
続けて「他の選手たちも、澤さん分も一生懸命やりたいということで、明日Jヴィレッジのピッチに立ちたい」と述べた。
聖火リレーは25日、福島県のJヴィレッジからスタートし、「なでしこジャパン」の優勝メンバー15人と佐々木さんが第一走者を務める。