中国政府は2021年3月8日から、新型コロナウイルスワクチン接種歴の有無やPCR検査の結果などがスマホから確認できる「国際旅行健康証明」を導入する。海外渡航を正常化させるため、証明ツールとして活用する。
「国際旅行健康証明」は、中国のSNS「ウィーチャット」のミニプログラム。チャット機能がメインの「ウィーチャット」上で動作する拡張機能のことで、日本でいうLINEのミニアプリ機能に近い。
アプリでは氏名やパスポート番号のほか、▽ワクチンの接種歴や製造会社、接種を受けた病院名▽PCR検査を受けた日時と結果▽抗体検査の結果などが分かる。
スマホの画面に表示される電子版と、プリントアウトできるペーパー版の2種類があり、受け入れ国はQRコードを読み取ることで本物かどうかを確認できる。
中国政府は今後の国際的な往来の正常化に向けて、今回の「国際旅行健康証明」を証明ツールとして活用する方針だ。