災害への備えをツイートするだけで100円寄付できる。日本赤十字社が「#あなたの備えがみんなの備えに」キャンペーン

調査では、災害への「備えができていない」と答えた人が、東北の被災3県以外の主要都市では半数を超えているという。
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「#あなたの備えがみんなの備えに」キャンペーン
日本赤十字社提供

東日本大震災から10年を前に、日本赤十字社は3月1日、Twitterで災害への備えについてツイート、またはリツイート(RT)するだけで1件につき100円が日本赤十字社の防災・減災などの活動に寄付されるキャンペーンを始めた。

 

#あなたの備えがみんなの備えに

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「#あなたの備えがみんなの備えに」キャンペーン参加方法
日本赤十字社提供

ツイート、リツイートの方法は簡単だ。

自分の災害への備えを写真や文章にし、「#あなたの備えがみんなの備えに」をつけてTwitterに投稿。このハッシュタグがついた投稿をリツイートするだけでも参加できる。

防災・減災について考えるきっかけにするとともに、ライフスタイルが多様化する中で、ツイートを通して個人のアイデアを共有。それぞれの備えに生かしてもらう狙いだ。

期間は3月31日までで、ツイート・リツイート1件ごとに、170社ほどの賛同企業から100円が日本赤十字社の活動に寄付される。上限金額は公表していない。

 

災害への「備えができていない」被災地以外では5割超

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災害に対する「備え」の実態
日本赤十字社公式サイトより

日本赤十字社は、東日本大震災から10年を機に新プロジェクト「ACTION!防災・減災―命のために今うごく―」を開始。Twitterでのキャンペーンはプロジェクトの第一弾となる。

同社が2020年に行った調査によると、東京、愛知、大阪、福岡で災害への備えができていない(「いつかはやらなければと思っているが、まだ備えはできていない」または「備えは必要ないのでしていない」)とした人は約51%と半数を超えた。

東日本大震災の被災地3県では備えができていないと答えた人は33%で、準備の差が大きいことが分かっている。 

 

同社は「(東北の被災3県以外の主要都市では)未だに2人に1人 は何の備えもないまま災害を迎えてしまう状況」と危機感を示し、「新型コロナウイルス禍においては、災害に対する備えだけでなく感染症への対策も求められ、自分や家族を守るための備えや行動が一層必要」とコメント。キャンペーンでは、災害への備えの大切さを考え、具体的な行動に移すきっかけづくりを目指す。