東日本大震災からまもなく10年。災害時に効率的に情報を集めるために、事前に知っておくべきことは?災害が起こった時に役立つTwitterの機能や、停電時にスマホを活用する上での留意点などをまとめた画像が3月1日、公開された。
作成したのは、一般社団法人「FUKKO DESIGN」、認定NPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)」、Twitterの3社。
画像が紹介する、「#Twitter防災」の4つのポイントとは。
1.事前にできるTwitterの備え
災害時に正しい情報にすぐにアクセスできるよう、事前に準備しておくことが大切だ。
▽役立つアカウントをフォローしておこう
気象庁や国交省などのアカウントをフォローしておく。
▽リストを作ろう
複数のアカウントをまとめて管理できる「リスト」の機能を使うと便利だ。災害時に見たいアカウントを集めたリストを作っておくことで、スムーズに情報収集ができる。
▽プッシュ通知を設定しよう
特定のアカウントのツイートを見逃したくない場合、「プッシュ通知」の設定をしておく。
2.災害発生時のTwitterの使い方
災害時に活用できる、Twitterの機能にはどんなものがある?
▽タイムラインの表示を「最新」順に設定
▽情報収集用のリストを固定しよう
1.で紹介した「リスト」機能で作った災害時用のリストを固定。チェックが簡単になる。
▽「#救助」でツイートを
救助要請をする場合、まずは119番に電話をしよう。電話が通じない時は、Twitterで「#救助」とツイートし、自分の現在地を特定できる情報を必ず書き込む。救助されたら、報告のツイートをして、救助要請のツイートは削除しよう。
▽災害時のリツイートは慎重に
災害時にはデマが拡散されやすく、混乱を招くこともある。リツイートする場合は、誤った情報を拡散しないよう慎重に判断する。
3.Twitter以外の情報収集の手段
目的に応じて、Twitter以外の方法で災害情報を入手できるよう備えておこう。
▽防災アプリをダウンロード
▽自治体サイトをブックマーク
Twitterのアカウントを持っていない自治体もある。居住する自治体のサイトをブックマークしておこう。
▽電話以外の連絡手段を確認
電話が通じない時に備えて、LINEやそのほかのSNSなど、家族と連絡をとる手段を事前に確認しておこう。
▽スマホの緊急速報をオンに
緊急地震速報などを受信できるよう、設定しておく。
▽災害時は無料Wifiが使える
公共施設やコンビニの近くで無料Wifiが使えるようになる、と知っておきたい。
4.スマホの停電対策
停電した場合、復旧までに数日かかる可能性もある。スマホの充電がなくなると情報収集が困難になるため、充電対策をしておくことが重要だ。
▽モバイルバッテリーを持ち歩く
ソーラーパネル付きバッテリーや、乾電池式バッテリーなどを日頃から持ち歩くようにすると安心だ。
▽車のガソリンを満タンに
停電時でも車でスマホなどの充電ができる。
▽省エネの工夫を
低電力モードを設定する、画面の明るさを落とす、使わないアプリを消すなど、できる限りスマホの電力の消費量を減らす工夫をしよう。
▽公衆電話の活用を
公立小学校やコンビニの近くには、災害時に無料で利用できる「特設公衆電話」が設置されているところがある。スマホが使えなくなった時のために、設置場所を事前にチェックしておくこともおすすめだ。
壁に貼ったり、印刷して携帯したりできるよう、「FUKKO DESIGN」は「#Twitter防災」のPDFデータを公開している。