東京オリンピック・パラリンピック組織委員会・国際オリンピック委員会(IOC)・国際パラリンピック委員会(IPC)が2月3日に記者説明会を開き、新型コロナ対策をまとめたガイドラインの初版を公表した。
「プレイブック」と名付けられ、海外から大会に参加する上での行動ルールなどが記されている。今回公表されたのは東京五輪で実施される33競技の国際競技連盟向けのプレイブックで、入国前後に検査を受けることや、新型コロナウイルスの接触確認アプリ「COCOA」をインストールすることなどが記されている。滞在中の観光なども禁じられた。
2月9日には選手向けのプレイブックが公表されるという。
「プレイブック」とは
「プレイブック」とは、大会での新型コロナ対策などのガイドラインをまとめた資料。
日本や海外の専門家の助言を受け、組織委員会、IOC、IPCが協力して作成。「安全・安心な大会を開催するために私たち一人ひとりが守るべきルール」が記されているという。
①国際競技連盟(IF)、②放送関係者(オリンピック放送機構、ライツホルダー)、③報道関係者、④アスリート(選手、チーム役員等)の各関係者向けに4種類のプレイブックを作成しており、順次公表される予定だ。
3日には、IF関係者に向けたプレイブック初版がIOC公式サイトに掲載された。アスリート向けのプレイブックは9日に発表されるという。
今回公表されたのは初版で、状況の変化を受け、春にプレイブックを更新する予定という。
3日公表の「プレイブック」初版、内容は?
IF関係者向けのプレイブック初版には、全33ページにわたり大会参加のルールが記載されている。
一部内容を抜粋する。
▼日本への出発までにしなければならないこと
・VISAなど入国に必要な書類や、コロナ陰性を証明する書類を用意する。
・接触確認アプリ「COCOA」をダウンロード、インストール、登録する。
・日本へと出発するまでの14日間の、日々の健康状態をモニタリングする。
・日本へのフライトの出発時刻から72時間以内に新型コロナウイルスの検査を受け、陰性の場合のみ搭乗する。
さらに日本に到着後、出発した国によっては、空港で再度検査を受ける必要がある。
また、滞在中は観光エリアへの訪問は禁じ、ショップやレストランやバー、ジムなどの商業施設を訪れることも禁止するという。
そのほか、マスクを常時着用すること、アスリートと接触する際は2メートル以上距離を保つこと、許可がない限り公共交通機関を使用しないことなども盛り込まれた。
プレイブックの全文はこちらから確認できる。