2012年ロンドンオリンピック・パラリンピック組織委員会で副会長を務めたキース・ミルズ氏が東京オリンピック・パラリンピックについて「中止プランを準備していると思う」と発言したと、イギリスのBBCが報じている。BBCのラジオ番組に答えたといい、インターネットでも音声は19日に配信されている。
BBCの記事によると、ミルズ氏は「もし私が東京の組織委員会の立場にあったなら、中止プランを準備していると思います。そして(実際に)、東京の委員会は中止プランを準備していると私は思っています」と話したという。
また、新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、開催は東京の状況だけが問題なのではなく、「十分な数の選手や国」が日本を訪れることができるかが課題だと指摘した。
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NYタイムズ「中止の可能性」⇒官房長官「準備に取り組んでいただいている状況」
東京オリンピックの開催可否については、アメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が15日、「東京オリンピック開催の望みは薄くなった」という見出しの記事を掲載。執筆者はベテランスポーツ記者のマシュー・フッターマン氏だった。
加藤勝信官房長官は17日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」に出演。この記事についてキャスターから尋ねられた際、「いちマスコミの記事ですから、それに対して一つ一つコメントは元々する立場ではありません」と答え、こう続けた。
「IOCのバッハ会長を含めて、今年、場所もスケジュールも決まっているわけでありますから、それに向かって関係者の方々も感染の対策を含めて、いま大変準備に取り組んでいただいている状況であります」