テレビ東京の報道番組「ワールドビジネスサテライト」(WBS)の1月18日の放送で、スタジオのメインキャスター大江麻理子さんらがマスク姿で登場した。
今後スタジオ内でトークをする場合には、出演者はマスクを着用すると説明した。
番組冒頭ではマスクをつけていなかったが、新型コロナのニュースを伝え終えると、大江さんと解説キャスターの滝田洋一さんは、距離をとってマスクを着用。大江さんは、「これまでも出演者やスタッフと距離は十分にとり、特にスタッフにはマスクとフェイスシールドをしてもらうという対策をとってきた」と説明。
「緊急事態宣言を受け、よりいっそう感染対策を強化することが必要だと考えての決断です」とマスク着用の経緯を明かした。
フィールドキャスターは離れた場所にいるため、マスクは着用しないで出演するという。大江さんは視聴者に「様々なご意見があると思いますので、番組のSNSにご意見、ご感想をお寄せいただきましたら幸いです」と呼びかけた。
番組公式サイトでも同日、「スタジオ内トークには、マスクを着用することにしました」と発表した。
また、同局の「Newsモーニングサテライト」でも、19日の放送よりスタジオ内で会話する場合、出演者はマスクを着用する。
「どの現場でもマスクを当たり前に」など反響広がる
放送を受け、ネットでは反響が広がっている。
出演者のマスク着用を支持する声も多く、「安心して見ていられる。どの現場でもマスクを当たり前にしてほしい」「他の番組、他の局もマスク着用する動きが広まってほしい」「社会に危機感を印象づける意味でも有効だと思う」などというコメントが見られた。
また、マスクを着用していても「音声は違和感なく聞き取れる」という意見もあがっている。
【UPDATE 2021/1/19 17:30】
ハフポスト日本版では、テレビ東京に対し経緯や反響の受け止めなどについて質問。広報局より書面で回答があった。
「テレビ東京グループのニュース番組では、これまでも、出演者同士、またスタッフとの間の距離を十分に取り、感染を防いできました」と、これまでの感染予防対策について説明。
その上で「市中の感染が拡大する中、より一層、スタジオの感染対策を強化することが必要だと考えて、キャスター同士がトークをするような場面ではマスクを着用することに致しました」と回答があった。