くりくりの丸い目に、トコトコと走るもふもふの体。
初回の放送開始から「可愛い」「癒される」などと大きな話題を呼んでいるテレビ東京系のアニメ「PUI PUI モルカー」。
1月の連休中にTwitterで「モルカー」のワードがトレンドに入り、子どもだけでなく大人でも夢中になる人が続出している。どんなアニメなのか?
モルカーは、テレビ東京系の子ども向け番組「きんだーてれび」で1月5日から放送開始した。毎週火曜午前7時30分から放送される、2分40秒の短編アニメだ。
どんな内容?
番組公式サイトによると、物語の舞台はモルモットたちが車(モルカー)になった世界。
主な登場キャラクターは、ポテト、シロモ、アビー、チョコ、テディ。そのほか、救急車やパトカーなど実社会にもあるさまざまな車を模したモルカーも描かれる。
患者を救急搬送中、渋滞に巻き込まれてぼろぼろと涙をこぼしたり、強盗犯に拳銃を突きつけられておびえたりと、表情豊かなモルカーたちの世界にあっという間に引き込まれてしまう。
モルカーの“声優”を務めるのは、なんと本物のモルモット。タイトルの「PUI PUI」はモルカーたちの鳴き声だ。
監督「手作り感が魅力」
モルカーたちは羊毛フェルトで作られ、「ストップモーションアニメ」の技法で撮影されている。人形などを少しずつ動かながら静止画像を1コマずつ撮影し、それらを連続して再生するというパラパラ漫画のような方法だ。
モルカーの運転手など、アニメの一部は実写で描かれている。
監督の見里朝希(みさと・ともき)さんは、パペットアニメクリエイターとして国内外で注目されている。東京藝術大学大学院の修了制作として2018年に発表した作品『マイリトルゴート』は、パリ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞。ドイツやポーランドなどの映画・アニメ祭でも賞を獲得した。
公式サイトに掲載されたインタビューで、見里さんは「ストップモーションというアナログな手法だからこそ取り入れられる遊び心も存在すると思います」と話した。
懐中電灯と綿だけで爆発やビームを表現したことなど撮影の裏話を紹介し、「このような手作り感は、どんなに技術が進化しても変わらないストップモーションの魅力ではないでしょうか」と述べている。
見逃した人は?
「PUI PUI モルカー」は全12話を予定しており、1月19日には第3話が放送される。
第1話『渋滞はだれのせい?』はバンダイチャンネル公式サイトで、
第2話『銀行強盗をつかまえろ!』はYouTubeで視聴することができる。
はらはらするシーンもあるが、最後にはじいんと胸を打つ描写も。
これからどんな冒険を見せてくれるのか?モルカーたちの活躍から目が離せない。