オランダのビール大手「ハイネケン」が、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされたバーを広告で助けるキャンペーンに取り組んでいる。
キャンペーンの名称は「シャッター広告」。閉店したバーのシャッターに広告を出し、広告費という形で支える取り組みだ。
ハイネケンをクライアントに持つ広告会社「Publicis Italy」が、キャンペーン動画を公開している。
舞台はスペイン・バルセロナ。2020年3~6月に全面的なロックダウンとなり、飲食店やバーは休業を余儀なくされ、シャッター街と化した。
動画では、店のオーナーがロックダウンの影響に対する不安を打ち明ける映像に続いて、こんな文言が現れる。
「もし、閉ざされた彼らの店のシャッターが、また店を開く助けになれたとしたらどうだろうか?」
ハイネケンはバーを助けるため、ビルの屋上やバス停などに出していた屋外広告費の使い道を変えた。店のシャッターを広告スペースに変えて出稿し、「シャッター広告」が生まれたという。
店舗のシャッター広告には「今日この広告を見て、明日このバーを楽しもう」といったメッセージが添えられている。
「この取り組みはあなたを元気づけ、少しづつまたお店を開けるようにする。ゼロからのスタートだ」というナレーションで締めくくられている。
Publicis Italyは、動画を投稿したTwitterで「バーは、ロックダウンの影響を最も受けた業界の一つですが、ハイネケンは支える方法を見つけました。シャッター広告が、バーのシャッターをメディアに変え、お店が危機に対処するのを助けます」とつづっている。
キャンペーンは日本のTwitter上でも「めちゃめちゃステキ」「色んなお酒メーカーも企画に参加できると素敵」と反響が広がった。