スペルミスで発売中止のビールは廃棄されるの?「もったいない」の声も...サッポロとファミマに聞いてみた

「スペルミスがあってもそのまま売って」といった書き込みもあったが...
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商品デザインの一部にスペルミスがあったとして発売中止になった、サッポロビールとファミリマートが共同開発したビール「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」について、SNSでは「廃棄されるのはもったいない」などといった声が上がっている。

発売されなくなったビールはどうなるのか。開発に携わった両社は、廃棄が出ないように活用方法を「検討している」とした。 

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「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」
サッポロホールディングス

■具体的には...

発売中止となったのはサッポロビールとファミリーマートが共同開発した「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」。古くからの伝統的な製法を採用したビールとして1月5日に発表され、12日から全国のファミリーマートおよそ1万6300店舗で発売される予定だった。

しかし、発売前に商品パッケージにスペルミスがあったことが発覚。「LAGER」とすべきところを「LAGAR」と表記していた。成分や表示などには問題はなかった。

サッポロビールとファミマはこれを受けて、1月8日に販売中止を発表した。

これを受けて、SNSでは「廃棄されたら食品ロスになる」「そのまま売っても良いのでは」などといった投稿が寄せられた。中止になった商品は廃棄されてしまうのか。両社に問い合わせた。

サッポロビール、ファミマ両社によると、現在再発売は「検討中」(広報担当者)と具体的な見通しは立っていない。サッポロビールは「お客様相談センターに前向きなご意見もいただいている」とした。

売られなくなった商品について、サッポロビールは「廃棄ではない方向で活用方法を検討している」、ファミマは「極力廃棄にならない方法で検討してまいります」とそれぞれ回答した。

一方でどのように活用するかは「詳細が決まっていない」(サッポロビール広報)など、両社とも具体的には示すことができないのが現状だ。

また、「スペルミスがあってもそのまま売って欲しい」という一部意見についてサッポロビールは「販売をしても問題ないかは確認中」とし、時間がかかるとの見方を示している。