高橋奎二投手とは?板野友美さんと結婚、センバツ優勝を経てヤクルト左のエース候補に

ヤクルトファンが長年覚醒を待ち望む若手のホープ。150キロを超える速球はロマンの塊だ。

元AKB48で「神7」の1人としても知られたタレントの板野友美さんが2021年1月5日、東京ヤクルトスワローズの高橋奎二(けいじ)投手と結婚したと自身のinstagramで発表した。

国民的アイドルグループのメンバーだった板野さんのお相手の高橋投手は、150キロを超える快速球が最大の武器。ヤクルトの左のエース候補として、台頭が渇望されている。

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ヤクルトの高橋奎二投手
時事通信社

■故障繰り返すも...「ついに覚醒か!?」

高橋投手は京都府出身の23歳。地元の名門・龍谷大平安高校では2年生の春にセンバツ出場。右足のかかとを頭の高さまであげる、ノーラン・ライアン投手にも似た独特な投球フォームから、140キロを超える速球を投げ込むピッチングで優勝に貢献する。

3年時の2015年は怪我にも苦しんだが、素質を評価した東京ヤクルトからその年のドラフト会議で3位指名を受け入団する。背番号は「47」

入団1年目からノビのある速球が2軍で注目されていたが、左肩の怪我で離脱。復帰後もまた故障を繰り返すなど、苦しいシーズンを過ごした。

しかし2018年に1軍デビューを果たすと、そこから1軍の先発ローテーション、ひいては左のエース候補として期待されるように。

2019年には、150キロを超えることもある速球と曲がり幅の大きいスライダーを武器に、95と1/3イニングを投げ99個の三振を奪うなど躍進。一方でコントロール面に不安を抱え、防御率は5.76と今ひとつだった。

2020年は2軍監督時代から成長を見守ってきた高津臣吾氏が1軍監督に就任。実績で劣るにも関わらず「開幕投手」候補に名前を挙げられるなど、指揮官から大きな期待をかけられた。しかし従来の制球難に加え故障もあり、10試合登板で1勝止まりに終わった。

それでも唯一の白星となった7月30日の阪神戦(神宮球場)では、テンポよくストライクゾーンに投げ込む投球を披露し、8回を投げ3安打無失点。「ついに覚醒の時が来た」とヤクルトファンをざわつかせた。

現在は「ライアン投法」をやめ、右膝を曲げてヘソのあたりまであげるオーソドックスな投げ方に変わっている。ヤクルトはチーム防御率が4.61と12球団最低。さらに大ベテラン・石川雅規投手(40)に次ぐ左の先発ピッチャーが足りない状況で、高橋投手にかかる期待は大きい。

2021年は、小川・スアレス・新戦力のサイスニード投手らがひしめく先発ローテーション争いに割って入るため、春のキャンプから猛アピールが求められそうだ。