しぶんぎ座流星群の活動がピーク。時間や方角、観察のポイントは?【2021年】

1月3日夜に観測のチャンス。1時間に最大20個程度の流れ星が見られると予想されています。 「しぶんぎ座流星群」の名前の由来は?
Open Image Modal
イメージ画像
NurPhoto via Getty Images

2021年最初の天文現象「しぶんぎ座流星群」が、1月3日の夜に見ることができそうです。最大で1時間に20個出現と予想されています。

どの方角を、いつ見ればいいの?楽しむためのポイントを紹介します。

 

観察におすすめなのは、深夜の2〜4時頃

三大流星群の一つである、しぶんぎ座流星群。

国立天文台によると、最も活発になるのは1月3日23時~4日0時頃と予想されています。

ただし、夜半前は観察にはむいておらず、観察に適した時間は4日の深夜2~4時の間頃(東京では4日2時~5時台頃)

1時間に最大20個程度の流れ星が見られると予想されています。 

 

方角は? 

流星は放射点を中心に全天に出現するため、どの方角からでも観測可能。できるだけ空が広く見渡せる場所を選ぶのがポイントです。

3〜4日にかけては、明るい月が夜空に上るため、その影響で特に暗い流星が見えづらくなることも。視界に月が入らない方向を見るのがおすすめです。

国立天文台による流星群観察のポイントは以下の5点。

 

(1)明かりの少ない場所を選ぶ

(2)できるだけ広く空が見渡せる場所を選び、広い範囲に注意を向ける

(3)見る方向はどこでもOK。放射点の方向だけでなく、流星群は夜空のどこにでも現れる

(4)15分くらいは諦めずに観察を。屋内から出てすぐは、目が暗闇に慣れていないので見づらいことも

(5)肉眼で観察する。望遠鏡や双眼鏡は見える範囲が狭くなってしまい観察しづらい 

 

3日の天気は? 太平洋側でチャンスあり

ウェザーニュースによると、3日深夜から4日明け方にかけては、寒気の影響を受けやすく、日本海側は雲に覆われ、流星観測は難しい空模様に。太平洋側では観測のチャンスがありますが、雲の広がる可能性も。

冷え込むことが予想されるので、屋外で観測する場合は、しっかりと寒さ対策をすることが必要です。

 

しぶんぎ座流星群の特徴は?

国立天文台によると、流星群の名前に使われている「しぶんぎ座」は、現在では存在しない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しています。

しぶんぎ座流星群は、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群とともに、三大流星群のひとつと呼ばれています。

特徴は、活動が活発な期間が短く、流星の出現数は年によって異なること。そのため、どのくらい流れるかを事前に予想するのは難しいといいます。