2021年1月2日に往路が始まった第97回箱根駅伝は、異例のスロースタートとなった。
ネットでも驚きの声があがるなか、「花の2区」で当時の日本人記録を樹立したランナーが「引っ張りにいこうか?」がツイートし、ファンを喜ばせている。
第97回箱根駅伝は最初の1キロが3分33秒となるなど、お互いが様子見をしながらのスタート。オープン参加の関東学生連合を含めた21人が集団となって走る展開が続いた。
この異例とも言える展開にTwitterでは「どスローだな」「ここまでのスローは見たことない」などと驚きの声があがった。
こうしたなか、富士通の塩尻和也選手が「スローだねぇ 引っ張りにいこうか?」とツイート。塩尻選手は順天堂大学出身で、大学時は4年連続で「花の2区」を任された。2018年の第95回では日本人最速記録(当時)となる1時間6分45秒を叩き出した経歴を持つ。
この粋なツイートに、ファンからは「名案!」「是非是非」などの声が寄せられている。
塩尻選手は元日のニューイヤー駅伝に富士通のメンバーとして出場。5区を走り46分38秒と区間3位の走りを見せ、12年ぶりの優勝に貢献した。
箱根駅伝1区ではその後、法政大学の鎌田航生選手が1位でタスキをつないだ。