新型コロナ禍で「海外移住の方法」を検索する人が増えているという傾向が、海外送金サービス会社「Remitly」の調べで明らかになっている。
移住先として2番目に人気があった国が、日本だった。
Remitlyが、世界移住したい国・働きたい国ランキングを発表した。
Remitlyによると、2020年1月〜10月の期間で、海外移住の方法を調べるGoogle検索は、世界規模で約29%増えたという。
Remitlyが、101カ国に住む人たちの検索データから、海外移住について調べる際によく使われるワードの月平均検索量を分析。移住先としてもっとも検索された国のランキングを作成した。
トップ10は次の通り。
※()内の数字は、その国への移住を望む人の割合が最も多かった国の数
1.カナダ(30)
2.日本(13)
3.スペイン(12)
4.ドイツ(8)
5.カタール(6)
6.オーストラリア(5)
7.スイス(4)
8.ポルトガル(3)
9.アメリカ(2)
10.イギリス(2)
日本を選んだ13カ国は?日本人が移住したい国は?
このランキングでは、101の国・地域がそれぞれ、移住したい国を選んだ形になっている。
日本は、選んだ13カ国はどこなのか。ランキング1位のカナダも、移住したい国として日本を選んでいる。
日本を選んだ国:カナダ、アメリカ、モンテネグロ、ジョージア、ネパール、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオス、インドネシア、フィリピン、台湾、オーストラリア
日本が選ばれた理由として「おそらく、安全な国と評判が高いことや仕事の機会、生活レベルのおかげ」と分析している。
当の日本はというと、そこまで人気のないイギリスを選んでいる。
大陸・地域別の主な傾向は次の通り。
・アフリカ、中米⇒カナダ
・アジアや北米⇒日本
・南米⇒スペイン
・ヨーロッパ⇒ドイツ、スペイン
・中東⇒カタール
選ばれた要因として、身近な地域であることや言語や文化が似ている点に加えて、医療や安全性標準の高さ、生活レベルなどが挙げられている。
また、ロシアは何かと緊張関係にあるアメリカを選んだ。
お互いが相手の国に移住したいと思っている、相思相愛な国々は、ドイツとスイス、ニュージーランドとフィジー。
幸せな国とされる北欧のフィンランドとスウェーデンが、いずれもスペインを選んだのは、やっぱり暖かいところに住みたいからかもしれない。