11月30日から放送が始まったNHK連続テレビ小説「おちょやん」。
ヒロインの竹井千代(たけい・ちよ)を演じるのは、俳優の杉咲花さん。
大阪・南河内の貧しい家に生まれた千代は、奉公に出された道頓堀で芝居の世界に魅了され、俳優を志す。
千代の子ども時代を演じる子役の演技には、「早速の熱演。これからが楽しみ」「セリフの言い回しが上手」など、視聴者から期待の声が集まっている。
大阪出身の9歳。トータス松本さん相手にアドリブも
2011年生まれ、9歳の毎田さん。「おちょやん」と同じNHK大阪制作の朝ドラ「スカーレット」では、ヒロイン喜美子(戸田恵梨香さん)の親友、照子(大島優子さん)の長女・雪子を演じていた。
オリコンニュースなどによると、毎田さんは大阪出身。500人ほどが参加したオーディションから選ばれたという。NHKのプロデューサーは毎田さんが話す方言についても、「『おんどりゃー』みたいな河内ことばのニュアンスを含めて見事に演じてくれている。そんなことができる子役をほかに知らない」と話している。
「おちょやん」の公式Twitterは第1話放送後、トータス松本さん演じる父親テルヲを蹴り飛ばす動きは、毎田さんのアドリブだと秘話を明かしている。
どんな役? 5歳の時に母親を亡くし…
最初の舞台となるのは大正5年、大阪・南河内の小さな村だ。
5歳の時に母親をなくした千代は、父親と弟のヨシヲ(荒田陽向さん)とともに暮らしている。父は酒飲みでだらしなく、千代は家と仕事を切り盛りし、弟の面倒も見ているため、満足に小学校にも通えていない。
酒を飲みくだを巻く父に蹴りを入れたり、叱り飛ばしたりするシーンなどからは、強気な性格で、口が達者であることがうかがえる。
一方で、亡き母との「ヨシヲと家を守る」という約束を守ろうとする千代は、弱々しい声で「はぁ。ほんま、生きるてしんどいなぁ…」とこぼすなど、幼いながらに多くの苦労を経験してきたことも想像できる。
千代は9歳で女中奉公に出された道頓堀で芝居と出会い、その魅力に引き込まれる。その後奉公先を飛び出して京都へ向かい、俳優の世界に足を踏み入れることになる。