ニンテンドースイッチの大人気ソフト「あつまれ どうぶつの森」(以下、「あつ森」)をめぐり、任天堂が11月19日、企業・団体が利用する際のガイドラインを発表。政治的な主張や、商品購入サイトへの誘導などを控えるよう求めた。
ガイドラインによると、本ソフトは、原則として個人を対象に提供しているが、中には企業や団体が、業務に関連して利用する事例も出てきている。
任天堂は、ガイドラインを設けた理由を、「本ソフトをお楽しみいただいているすべてのお客様によるコミュニティを大切にするため」とした。
発表によると、企業や団体、それらの代表者の業務に関連する場合であっても、マイデザインや夢番地を提供したり、他のプレイヤーを島に招待したりすることなどは許可した。
一方、使用を控えるよう呼びかけたのは、全年齢向けでない表現や、「暴力的、差別的など他のプレイヤーを傷つける恐れのある表現」「政治的な主張を含む表現」など。
また、商品購入サイトへの誘導や景品の提供、懸賞の実施、その他の勧誘行為など、プレイヤーをゲーム外の行動に誘導するなどのマーケティング行為についても禁止した。
企業や団体の利用が、「コミュニティに影響を与えたり、傷つけたりする可能性があると判断した場合」や、これら新たな指針に沿わない場合には、将来的な本ソフトの利用禁止などの措置を取ることがあるとしている。
石破茂氏は総裁選での活用断念。バイデン氏は「選挙本部」開設
「あつ森」は、プレイヤーがアバターを作り、自然豊かな無人島の住人となり遊ぶゲームソフトで、他の利用者の島を訪問するなど、プレイヤー同士が交流することもできる。
ヒットした背景には、新型コロナウイルスの影響で自宅時間が増えたこともあると言われている。
9月、石破茂氏が自民党総裁選で活用すると発表していたが、その後活用を断念していた。朝日新聞デジタルによると、党員との交流を図る狙いがあったが、計画発表直後から任天堂の利用規約に反する可能性があると指摘されていた。