吃音症の13歳の少年が、ジョー・バイデン大統領誕生に喜びの声をあげている。
この少年は、ニューハンプシャー州に住むブレイデン・ハリントンさん。
2月にニューハンプシャー州コンコードで行われた集会で、幼少期から吃音に悩まされていたバイデン氏は、ハリントンさんと出会った。
「自分がどういう人間であるか、決めつけてはいけない」「あなたはとても賢い。何だってできるはずだ」と話したという。
その後8月に、ハリントンさんは民主党全国大会でスピーチを披露した。
「彼は僕に、同じクラブの仲間だね、と言ってくれた。僕たちは吃音症です。僕と同じような人が副大統領になったのは、本当にすごいことだと思いました」
「ジョー・バイデンさんのおかげで、僕の人生にずっとあった悩みの種について、短い時間で自信を持つことができた」
スピーチの原稿には、バイデン氏から教わった、言葉を円滑に話せるようにするために印をつける方法が使われた。
この時の様子をとらえた動画は、大きな反響を呼んだ。
それからおよそ3カ月、11月の大統領選でバイデン氏が勝利した。
ハリントンさんは、9日にCBSの朝の番組に出演し、「バイデンさんは、僕のお手本です」と語った。
「彼は吃音症で、そして、これまでの人生と同じように、大統領選挙で成功を収めました。国全体のために、リーダーになるために彼は勇敢であると思います」
ハリントンさんは別の番組でも、「バイデンさんはきっとすばらしい大統領になるだろうと僕は信じています」と話している。
バイデン氏は、ハリントンさんと集会で初めて顔を合わせた時に電話番号を交換し、吃音症を克服するためのヒントを共有した。そしてスピーチをするために、8月の民主党全国大会に招待した。
ハリントンさんの母親、ジェシカ・ハリントンさんは、バイデン氏の勝利は「とてもエモーショナルだった」という。
「私たちは、これからアメリカの大統領になろうとする人が“普通の人間”であることを直接見ることができました。バイデンさんは、 私たち家族に大きな影響を与えました」
CBSからは、こんな質問もあがった。
「ハリントンさんも将来の夢はホワイトハウスですか?」
ハリントンさんは冗談めかしに、「大統領になりたいと思う日があります。でも、大統領になれる日はこないだろうとも思います」と答えた。
この記事はハフポストUS版の記事を翻訳・編集しています。