10月の自殺者数が全国で計2153人となり、昨年同月に比べて約4割増えたことが、警察庁の統計で分かった。自殺者数は7月以降、4か月連続で増えていて、特に女性の自殺者数の大幅増が続いている。
警察庁が公表した統計によると、10月末の自殺者数は速報値で2153人(前年同月比614人増、39.9%増)だった。男女別では男性1302人(前年比229人増、21.3%増)、女性851人(同385人増、82.6%増)で、特に女性の増加幅の大きさが目立つ。 (前年の統計:警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等)
7月以降、特に女性の自殺者数が大幅に増加している。厚生労働大臣指定法人「いのち支える自殺対策推進センター」(JSCP)は10月に記者会見を開き、コロナ禍の自殺の動向について分析結果を報告。人気俳優の自殺報道や、新型コロナウイルスによる生活環境の変化などが影響している可能性を指摘した。