次期アメリカ大統領の座を確実にしたジョー・バイデン氏にまつわるある問題が、日本で起きている。
それは、「売電」問題だ。
「ばいでん」とパソコンやスマホで打つと、電気を売る「売電」と変換されてしまう。
Twitter上では「いい加減、売電を忘れて欲しい」「めんどくさすぎる...」と悲鳴が上がっている。
気づいていないのか、もはや諦めたのか。「売電氏」「売電勝利」とそのまま投稿しているツイートも散見される。
当の私も、アメリカ大統領選の記事やリサーチなどで、「バイデン」と入力した回数は優に100回を超えるが、幾度となく「売電」に阻まれてきたひとりだ。
そこで、誤変換で悩まされるたくさんの仲間たちに、解決策を紹介したいと思う。これで、「売電」とバイバイだ...
今回試した環境はMacのPC(ブラウザはGoogle Chrome)。
解決策その1:ライブ変換をやめる
Macユーザーの場合は、打ち込んだ文字が自動的に変換される「ライブ変換」という機能がある。
このライブ変換が、「ばいでん」=「売電」と学習して覚えているため、誤変換の原因となっている。ライブ変換をオフにすると、自動変換されなくなり、「売電」のゴリ押しから解放される。
手順は次の通り。
「システム環境設定」
⇒
「キーボード」
⇒
「入力ソース」
⇒
「ライブ変換」のチェックを外す
設定すると、変換はこうなる。
解決策その2:「変換学習」をリセット
ライブ変換をオフにすると「バイデン」以外の他の単語も予測変換されなくなる。よく使う単語や、誤変換されていない場合でも、逐一候補から選ぶ手間がかかってしまう。
そこで、次の解決策が「変換学習」のリセット。
「ばいでん」=「売電」と刷り込まれているPCの“変換”をリセットして、「ばいでん」=「バイデン」だと新たに学習させる方法だ。
手順は「ライブ変換」と同じ画面から、さらに下にスクロールして、変換学習の「リセット」を選択すれば完了。
ここから、「バイデン」と何度か打ち込んで、PCに覚えこませおくのが懸命だ。油断して“教育”を怠ると、また「売電」問題が再燃する可能性があるので、注意したい。
地味だけど、結構ややこしい「売電」問題。
大統領に就任して「バイデン」という単語が浸透すれば、この問題が自然と解決されていくことにも期待したい。