「アイスクリーム会社がこんなこと言わなきゃいけないなんて...」。企業からも「#すべての票を数えろ」の声。【アメリカ大統領選】

ベン&ジェリーズは落胆のツイートをしています
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ベン&ジェリーズの店舗の看板(ネバダ州ラスベガス)
NoDerog via Getty Images

開票作業を中断するよう求めるトランプ支持者と、それに抗議する人たちの間で混乱が続くアメリカ大統領選。有権者による投票行為の重みを訴え、「#CountEveryVote」(すべての票を数えろ)と呼びかける動きに賛同の姿勢を見せる現地企業も出てきている。

 

ベン&ジェリーズ

アイスクリームを販売する「ベン&ジェリーズ」は日本時間の11月6日、公式Twitterで次のように投稿した。

アイスクリーム会社がこんなことを言わなきゃいけないなんて、信じられない...

大統領の嘘は私たちの国にとって脅威です。

有権者が投票した。 愛国的な選挙労働者たちは開票を進めている。

有権者たちが次期大統領を選ぶのです。

ツイートには、1票の大切さを訴え、最後まで開票することを求めるハッシュタグ「EveryVoteCounts」「#CountEveryVote」が付けられている。この投稿は瞬く間に拡散し、約4万件の「いいね」がついた。

ベン&ジェリーズは、大統領選の開票日前の10月下旬、公式サイトで「選挙日の前後で予測される4つのこと」と題するページを公開。混乱が生じる場合に備えて、計画的に投票することを呼びかけた。

さらにこのページの中で、同社は(郵便投票のカウントがあるため)「11月3日の夜に当選したように見える候補者が、実際の当選者ではない可能性があることを認識しておく必要があります」などと警鐘を鳴らしている。実際に、当落の結果が見通せないにもかかわらず、トランプ大統領はスピーチやFacebookなどで一方的な勝利宣言をしている

パタゴニア

社会や政治的問題をめぐる意見を積極的に発信をすることでも知られている、アウトドアメーカーのパタゴニア。公式Twitterでは、気候変動問題に取り組む団体「Sunrise Movement」が、開票作業を最後まで行うことを求める活動をしていることを踏まえ、この運動への参加を促す投稿をした。

パタゴニアはこれまでも、気候変動を否定するトランプ大統領への抗議の意を示してきた。「強烈なメッセージ」としてTwitterで話題になった同社のタグには「投票してクソ野郎を落選させろ」と表記されていた。同社広報によると、「クソ野郎」とは気候危機を否定する政治家たちを指している。

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パタゴニアの店舗(ニューヨーク)
John Nacion/STAR MAX/IPx

GAPは「団結」呼びかけたが...

開票作業の完遂を求める動きに賛同する企業が出てきている一方で、これらとは異なる違うメッセージを出した企業も。

アパレル大手のGAPは、大統領選に合わせて投稿したパーカーのGIF画像に批判が相次ぎ、削除する事態に。GAPのロゴが入り、民主党の青と、共和党の赤が半分ずつ配色されてファスナーを閉めると真ん中で結合する仕様になっているパーカーだった。画像には、「1つだけ確かなのは、みんなが団結すれば、私たちは前進できるということです💙❤️」とのコメントが添えられた。

これに対し、「そんな簡単じゃない」「メッセージが陳腐で浅はか」などと反感の声が噴出した。