「春馬さんの想いも胸に…」 三浦春馬さんの代役に海宝直人さん、ミュージカル『イリュージョ二スト』

演出のサザーランド氏は「三浦春馬さんの訃報を受け、今も悲しみが消えません。彼をあれほどワクワクさせていた『イリュージョニスト』を必ず作り上げよう、と決心しています」とメッセージを寄せている。
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三浦春馬さん
EPA=時事

7月に亡くなった俳優の三浦春馬さんが主演を務める予定だったミュージカル『イリュージョニスト』が、俳優の海宝直人さんを代役に立てて2021年1月後半に東京・日生劇場で上演されることが発表された。

舞台は2020年12月~1月に上演を予定していたが、主演アイゼンハイム役の三浦さんの死去で上演が未定となっていた。

公式サイトによると、「本作に関わるキャスト、スタッフ一人一人と意見を交わし、長らく協議を続けた結果、作品の上演を決定した」という。

『イリュージョニスト』は日英共同で企画が立ち上がった世界初演の新作ミュージカル。演出は『タイタニック』や『グランドホテル』などを手がけたトム・サザーランド氏が務める。

2019年に日本で行われたワークショップには三浦さんも参加し、イギリスのクリエイター陣と議論を交わしながら作品と役の理解を深めていたという。

再始動を受け、演出のサザーランド氏は「三浦春馬さんの訃報を受け、今も悲しみが消えません。彼をあれほどワクワクさせていた『イリュージョニスト』を必ず作り上げよう、と決心しております」と決意をしたためたメッセージを公開。

「作品について彼と交わしたクリエイティブな会話がとても輝かしく思い出されます。このプロジェクトに対する彼の興奮は、人に元気を与え、周りにも伝染するものでした」と三浦さんとの思い出を振り返った。

新たにアイゼンハイム役を演じることになった海宝さんは、もとは物語の重要な鍵を握るオーストリア皇太子を演じる予定だった。

海宝さんは「短い時間ではありましたが、ワークショップで三浦春馬さんと言葉を交わし、台詞のやりとりをした事は俳優としてかけがえのない経験」としたうえで、作品への意気込みと三浦さんの思いを受け継ぐ覚悟について、コメントした。

「この作品に並々ならぬ努力と情熱と愛情を注いでいた春馬さんの想いも胸に、カンパニー一丸となって、この作品を最高の形で皆様にお届けできるように全力で作品と向き合っていきたい」

皇太子の婚約者で、アイゼンハイムと愛し合うソフィ役の愛希れいかさんも、「誰よりも情熱を持って取り組まれていた春馬さん。春馬さんに負けない情熱をこの作品に注ぎたいと思います」とコメントを発表した。

海宝さんが演じる予定だった皇太子レオポルド役は、『グランドホテル』でサザーランド氏の信頼があつい成河さんが演じる。