いよいよ最終章に突入した、アメリカ大統領選。新型コロナウイルスの感染の広がりが収束していない中でも、現職のドナルド・トランプ氏は各地で大規模集会を開催している。演説会場に大勢の有権者が集まり「すし詰め」状態の会場や、マスクの着用者がまばらなことも。
一部の地域では、集会に参加した人が、後の検査で陽性反応が出るケースも確認されている。思わず「大丈夫?」と心配になる、密すぎる演説会場の写真がこちら。
両候補者とも、支持者の拡大を狙ってSNSでの情報発信にも余念がない。だがトランプ氏とバイデン氏のツイートの違いで鮮明なのは、トランプ氏が「密」な演説会場の写真と動画を積極的に投稿している点だ。バイデン氏は、こうした観衆の多さをアピールするような投稿はほぼ見当たらない。
ロイター通信によると、ミシガン州とミネソタ州では、トランプ大統領の集会に参加し、後に新型コロナウイルスの検査で陽性と判明したケースが確認されている。ただ、州当局によると、集会で感染したかは不明という。
大規模集会に熱を入れるトランプ氏。一方のバイデン氏はこれまで、コロナ対策として、テレビやオンライン広告などをメーンに選挙戦を繰り広げてきた。対面型の集会では、聴衆が車に乗って会場入りする「ドライブイン形式」を取り入れ、感染対策を意識していることを印象付けている。