行政サービスのデジタル化を一元的に担い、推進することを目的に政府が新設を目指す「デジタル庁」。その発足に向けた準備室のスローガンが、ネット上などで使われる菅義偉首相の呼称と同じ「ガースー」だとして、話題を呼んでいる。
産経新聞などによると、平井卓也デジタル改革担当相は9月29日の記者会見で、自身が室長に就く準備室のスローガンを発表。
「Government as a Startup」
頭文字を取ると「GaaS」(ガースー)になる。内閣官房IT総合戦略室によると、「素早くたち上げ大きく育てる」がコンセプトという。平井氏は会見で、「小さく産んで、大きく育てるスタートアップ企業の考え方に近い組織にしたい」と述べた。
ネット上などでは、菅義偉首相の呼称として「ガースー」が広く使われている。「新興企業としての政府?訳が意味不明」「忖度の始まり」…。菅氏を想起させるネーミングに、SNSでは様々な意見が上がっている。
日本テレビの人気番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」で、毎年大晦日に放送される特番「笑ってはいけない」シリーズ。この特番の舞台は、テレビプロデューサー菅賢治さんの愛称「ガースー」にちなんで、「ガースー黒光り〇〇」という名前がつく。このネタになぞらえてTwitterでは「笑ってはいけないガースー黒光りデジタル庁」といった投稿もあった。
平井氏は、デジタル庁を2021年度中に創設する方針を示している。