テニスの4大大会の全米オープン4回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ選手が背後の壁に向けた打ったボールが線審に直撃し、危険行為によって失格となった。ジョコビッチは試合後、「意図的ではなかった。間違いだった」と説明し、「全米オープンやすべての人に謝罪します」とコメントした。
何が起きた?
同27位のパブロ・カレノブスタ(スペイン)との4回戦、第1セット終盤のことだった。
セットポイントは5オールで、ジョコビッチのサービスゲームだったが、15-40でブレークポイントを握られた。そこでポイントを奪われ、サービスゲームを落としたジョコビッチは、背後の壁に向けてボールを打つ。そのボールが線審の首元に直撃した。
ジョコビッチはすぐに駆け寄ったが、線審は首元を抑えて倒れこみ、呼吸が苦しそうな状態になった。その後、協議の結果、ジョコビッチの失格が決まった。
<大会のスタッフと数分間にわたって協議するジョコビッチ。危険行為と認められ、失格が決まった。>
試合後、ジョコビッチはInstagramを更新。「全米オープンやすべての人に謝罪します」とお詫びの声明を出した。
「全ての状況に私は悲しく、虚しく感じています。線審の方の体調を確認したところ、ありがたいことに彼女は大丈夫だったそうです」と説明し、「彼女にあのようなストレスをかけてしまったことを本当に申し訳なく思っています」とコメントした。
また、ボールを打ったことについて、「意図的ではありません。間違っていました」と説明。「失格に関して、私は自分の失望と向き合い、この出来事をプレーヤー、人間として成長、前進するための教訓に変えていきたい」とした。