「男女フェアな社会」掲げた石破茂氏。『女性活躍』が日本で進まない理由、どう語った?

「アメリカのいろいろな大臣のオフィスに参りましたが、スタッフのほとんどが女性であることに大変衝撃受けたことがある」(石破茂氏)

自民党総裁選に立候補する意思を示している石破茂・元幹事長は9月4日、都内で政策発表の記者会見を開いた。

政策には「男女フェアな社会」の実現も盛り込まれ、石破氏は女性管理職の登用などが進まない現状について、「実現できない理由を解明し、除去することによって、女性の知恵と力を日本のため、最大限に活用しなければならない」との認識を示した。

Open Image Modal
会見に臨む石破茂・元幹事長
Fumiya Takahashi

石破氏の発表した政策では、「男女フェアな社会」という項目で、▽女性が活躍できない仕組みや社会意識を是正▽女性管理職や女性議員比率を向上▽セクハラの撲滅などが盛り込まれている。

政府はこれまで、2020年までに「指導的地位」に占める女性の割合を30%になるよう期待する目標を定めてきたが、2030年までに先送りとなっている。

こうした現状について質問された石破氏は、日本はアメリカやイギリスと比べ、女性管理職の登用などが十分に進んでいないと指摘。「アメリカのいろいろな大臣のオフィスに参りましたが、スタッフのほとんどが女性であることに大変な衝撃を受けたことがある」と話した。 

そして「なぜそうなっているのかについて、原因を解明しないままに増やすといってもそれは仕方がない」とし、対策には「女性の方々の知恵、力を借りていくことが日本のために必要だという思いを、男性側も持ち、女性も持ち、それが実現できない理由が何なのかを解明し、除去することによって、女性の知恵と力を日本のため、次の時代のために最大限に活用しなければならない」と話した。