気象庁は9月2日、日本の南の海上を進む台風10号について、今後特別警報級の勢力に発達し、特別警報級の勢力に発達し、6日から7日にかけて奄美地方から西日本に接近、または上陸する恐れがあるとした。
台風が接近する地域では、記録的な大雨、暴風、高波、高潮となるおそれがあり、最大級の警戒が必要。気象庁は「週末を迎える前に台風の備えを終わらせて」と呼びかけている。
台風10号は2日午前9時現在、マリアナ諸島付近を西南西に進んでいて、今後は次第に北西に進路を変えて特別警報級の勢力まで発達し、6日から7日にかけて奄美地方から西日本に接近または上陸するおそれがある。
どこの地域が暴風域に入るのか。気象庁の予想は
気象庁の発表によると、台風10号は4日には「非常に強い」勢力になり、西日本の大半が暴風域に入ると予測していて、厳重な警戒が必要だ。
120時間以内に台風の暴風域に入る確率が0.5%以上ある地域は、2日9時現在で、以下の通りだ。(※今後、台風の状況によって更新される場合があります)
福岡県、大分県、長崎県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
広島県、岡山県、島根県、鳥取県、山口県、愛媛県、香川県、高知県、徳島県
滋賀県、三重県、京都府、兵庫県、大阪府、和歌山県、奈良県、福井県
2018年の台風21号と勢力が「類似」と報道も
ウェザーニュースによると、台風が中心気圧930hPa程度で日本の沿岸に近づいた場合、1961年に発生した「第2室戸台風」や1959年に発生した「伊勢湾台風」といった過去に甚大な被害をもたらした台風に匹敵するという。
また、過去数年の間に最も強い勢力で上陸したのは2018年に発生した台風21号で、大阪市などで最大瞬間風速50m/s前後の暴風が吹き荒れ、高潮により関西国際空港が水没するなどの被害も発生した。
一般財団法人・日本気象協会が運営するtenki.jpは、今回の台風10号と2018年の台風21号の進路を比較し、「2年前(2018年に)類似」と報道している。